おぬごん さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
新キャラ・マリーが滑っていた
綺麗に終わらせた前作ペルソナ4の2期は、PS Vita移植の豪華版をベースに
主人公の能力MAX状態で始まる、所謂「強くてニューゲーム」
これ自体は無理矢理感のある再アニメ化を生かした凄く面白い試みだったと思う
…が、その設定が上手く生かされている場面が少なかった
前作でも少なかったバトルシーンを削りに削り日常シーンが中心となったが、その分ギャグはマンネリに
女子陣の料理ネタとか何回やった!?
さらに動きの多いバトルシーンは少ないのに、作画も序盤からかなり怪しく…
そして今作の最も大きな新要素である新キャラのマリーだが…
正直、マリーが絡む全てが滑っていた
マリーの出てこないクリスマス回がめちゃくちゃ面白かったのが顕著
ペルソナ4のテーマは「自分と向き合うこと」と「人と人との絆」であると考える
マリーの「記憶が思い出せない」という悩みは「自分が何者なのか分からない」のと同じ意味で、
ひいてはペルソナ4のテーマとも重なるのだが、哀しいかなこの言い方では視聴者は共感できない
だって視聴者の大半は記憶喪失を経験していないし「自分が何者か」なんて悩むこともまずないから
前作の「嫌な部分も含め自分であることを認める」というメッセージが普遍的だったことを踏まえると、マリーの悩みに共感し辛いことが、マリーの存在を微妙に感じてしまった一番の要因だったのではないかと思った
まあマリー自体のキャラも、あざとすぎる上に設定も描き方もアレだったが…
ちなみにクリスマス回(8話)と並び面白かったナンパ回(2話)、ともに絵コンテは政木伸一さん
最近はあまり監督業をされていない方のようだが、ベテランで、1期では温泉回なんかをやった人
正直この2回だけ見とけば、この2期は十分なんじゃないかなあ…w