plagiaturn さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
愛すべきバカたち!
ロボット物の復讐劇ですが、基本コミカルに仕上がっています。
ですが締まる所はきっちり締まっており、軽くもなく、ギャグとシリアスのバランスはちょうど良かったです。
傑作です!
自分の点数・・・89点
ロボは苦手という人も、組織対組織みたいな対決でもなく、難しい思想のぶつけ合いとかでもないので見れる作品だと思う。
ただ、(私は大丈夫でしたが)人によっては、前半は具体的な目的や目的地が示されず、オムニバス的な作り方になっているので退屈になるかもしれません。そこを乗り越えれば先が気になってきます。また、9話くらいまで見てキャラクターが気に入らなければ、完走するのは厳しいと思います。
【この作品の良いところ】
OPがかっこいい!私が一回もOPを飛ばさなかった最初のアニメです。
脚本(というよりシリーズ構成かも)が素晴らしい!無駄な回がない、無駄なキャラはいない、伏線の張り方と回収の仕方がうまい!
ギャグとシリアスのバランスがいい!
味わい深いセリフが多い!
【この作品のいまいちなところ】
回を重ねないと主人公がよくわからないところ、かな。
以下細かく。
{netabare}
OPの未登場キャラが隠れる&退場キャラが黒くなる演出は、曲のかっこよさも相まって非常に良かった。特にかぎ爪側が一気に見えるようになった回は鳥肌立ちました。
脚本については、無駄な回が一切なく、無駄なキャラもおらず、伏線も気付いたら張られており、本当によく練られていると感じました。
まさかエルドラVが最後まで関わってくるとは。しかもあの投げっぷり。
最後はカイジも出てきてましたしね。最後だけ出てきても違和感ないのが流石でした。
水着回ですらただのギャグ回ではなかったですから、すごいとしか言いようがないです。
あと、この作品で過去の大切さを認識させられました。
未来が大事、今が大事っていう考え方は今の時代たくさんあるし、アニメでもそういうことを訴えている作品は多いです。対して、過去が大事であるというメッセージはあまりないかと思います。
この作品は、主人公ヴァンが、ある意味過去に囚われて、そこにしがみついている作品。相手側が未来しか大事にしないという対比も絡んで、過去を受け入れ、背負って、その上で未来を目指すというのが理想なのかな、なんて考えながら見ました。
この作品のオリジナリティだと思います。
{/netabare}
序盤は比較的静かで盛り上がりに欠ける話が多いのも事実なので(私はそこも含めてすごく好きでしたが)、そこでつっかえてしまう人はいるかもしれません。
また、ヴァンの行動原理みたいなものが序盤はわかりづらく、そこで彼を受け入れられないと、なかなか物語にものめり込めないかもしれません。
とにかく傑作なので、オススメです!