もあにめ♪ さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
グラスリップに感じていた 「もやもや」 がなくなって、よかった。
スケールの大きな空や海のむこうをイメージさせながらも、自分のまわりにありつづけるものは、動きのあるもの、もしくは人にもっていかれる 「もの」 でないかぎり、にげていったりはしない。そこであなたはどうすごしますか? なにかにあこがれてもよし、好きなようにたそがれてもよしのテーマもあった、2004-5年ごろのアニメのオマージュが、ふ・た・た・び!と思いきや、そこからストーリーがすすむにつれて、今どきのさくっとした感じのスタイルになってきちゃいましたね・・・。イントロの1, 2話はよかったのですが。けれど、ストーリーそのものとしてではなく、クラシックさながらにデリケートな、もしくは気まぐれなロマンスを見まもっていくものとしてとらえれば、わるくはないですよ。
グラスリップになんらかのこだわりを感じる人は、おそらく 「夏色キセキ」 のほうにもそれなりのおもしろさを見い出すと思いますw 「夏色キセキ」 ではアイドルになりたいといっています、ということは、グラスリップではガラスボールのむこうに見えるものになりたい、でしょうか? 「なる」 (なりたい) ということばにはいくつか考えかたがあり、1つ目は大きくなってからなにかをする人になる。2つ目はうれしくなる、かなしくなる、~したくなる、などの気持ちのバリエーション。気持ちのレベルがシーズン (イベント) ごとに変わっていくということ。わたしたちがちょうど中学校くらいで感じてきたものにちかい。
10/11/2014: レビューをすこし書きかえ、さらに気づいたことをプラス。
2/6/2016: アガパンサスさんのレビューを目にして、こんなにシンプルに考えられることであったのかと思いました。グラスは、アメリカのスラングでおもに、meth (methamphetamine) のこと (ドラッグといった人、まさしく、あたりです。) で、リップは、小さなまちがいを表す、slip からきていると思います。(口げんかを表す、lip でもあるのかもしれません。) グラスとスリップをかけていたのですね。どうやら、「タイムスリップ」 メインのほうではなかったようです。小さなまちがいから、やり直せなくなってしまうほどの大きなまちがい、もしくは、それらから、小さなステップアップをへて、大きなよろこびにつながっていくということです。そのときをどう生きるのか、ですね。