東玲二 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
画と音が鮮やかな恋の話
中学生らしく明るくコミカルなキャラクター達が奏でる恋愛協奏曲。
でも、その裏側ではだれしも自分ひとりでは解決できない問題を抱えている。その問題は一人では押しつぶされてしまうけど、きっとそばに誰かがいてくれたなら、隣で手を引っ張ってくれる。
と、そんなコメントは柄じゃないけど、そんな作品です。
この作品で、重要になるのはピアノやバイオリン。漫画ではどうしたって音楽は聴けないし、ピアノ曲とか詳しくないから曲がまったくイメージできませんでした。そんなところでアニメ化していただけるのは私にとってとてもありがたいことです。どんな感じになっているのか今から楽しみです。
~1クール見終わっての感想~
{netabare}
概ねの感じは良くも悪くも原作に忠実に作品を作っているといったところ。
日常的なところでは良いが、コンサートの場面では不満大。
演奏者の心の声をそのまま台詞として演奏にかぶせているので、演奏に集中できない。
せっかくのピアノやバイオリンの演奏が台無し。
『演奏で語っている』という言葉どおりの状況にして欲しかった。
{/netabare}
~原作最終話を見終わって~
{netabare}
完全に作者というか、宮園かをりにいい意味で騙されてました。
題名にある『嘘』というのがそんな事だとはまったく考えてなかったです。
有馬公生を目の前に引っ張り出すための『嘘』。
だけど、その嘘に有馬公生がずいぶん悩み苦しんだのは皮肉なこと。
それなら、いっそのこと最後の手紙で本心を伝えないほうが良かったかも?とも思います。
その本心はきっと、直接聞きたかった言葉だし、有馬公生は何もしてやれなかったと後悔しながら生きてくことになるでしょう。
それでも、最後に伝えたのは宮園かをりらしい感謝と最後の意地だったかな。
何より有馬公生はピアノを弾き続けることになる。この作品は登場するすべての人間が有馬公生にピアノを弾き続けて欲しいと願うお話だから。
最終話を読んだ後、アニメで話を観直すと宮園かをりがかなり痛々しくて悲しい。
{/netabare}