Lickington さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
傑作中の傑作
結果から述べると素晴らしい作品に出会えた
非難轟々だったヴァルヴレイヴや残響のテロルの脚本家熊谷純の携わった作品
ヴァルヴレイヴは何が悪かったかよく分からないが,叩かれている部分はよく見てみると実はもう一人の脚本家が担当した部分が大半であることは,なぜか知られていない
また残響のテロルはたしかに途中のあたりでおかしな点が多々あったが,物語の根幹は全くと言ってぶれていない
さて今回彼はかなり善戦している
シヴィラシステムの根幹に懸命に分け入ったシナリオを讃えたい
感情論的な意見になっているが,私が評価したいのはこの作品の根底に流れる思想である
犯罪係数という1つの指標に戦々恐々とする人々
犯罪係数を測る唯一の仕組みシヴィラシステム
シヴィラを盲目的に信じる市民
法が人を守るのではない
人が法を守るのである
現代社会において,正義とはなんなのか
真に多数派が正しいと言えるのだろうか
そこで,社会の正義が人類普遍の正義となる方法は一つしかない
自らが人類の正義に近づくことである
私たちの行動が社会を決定するのである
なによりも彼はまだ30歳に到達したばかり
これからの彼の活躍に期待したい