みのるし さんの感想・評価
4.4
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
子育ては理屈では語れない
見応えはめちゃくちゃありましたなー。
演出はトーゼン素晴らしいし、感動させるシーンやカットも数々。
劇中の音楽もサイコウ。出演者の芝居もさすがな出来栄え(まあ、文太兄ぃの芝居は常に仁義なき戦いなのでこの人は別ですがw)。
でもですな。
成長していく子供との付き合い方としてはボクははたしてそうかなぁと思うことしきりでした。結局、子育ては理屈では語れないと思っているボクなんかにとってこのテーマは未だ結論付けれていないし、多分一生結論なんか出んと思いますしですよ。
なので、あれでよかったのかどうなのか結局のところ分からないんで、もやもやしたまま終わってしまう訳ですよ。アニメとはちゃいますが話題になった『そして父になる』もなんかおんなじもやもや感がありましたですよ。
まま、この映画は別に宮崎あおいの子育て奮戦記ではありません。それ以外にも人間が生きていくうえで残念ながら必ずぶち当たってしまうクソ重いテーマもそこここにちりばめてあり、それらも実にやさしく物語ってくれてるところはホントさすが細田さんいい腕してるなぁ!と感激しましたですよ。
あと雪山で子供たちと宮崎あおいがたわむれるシーンなどは、実際その場所に一緒にいるかのような錯覚に陥るぐらい臨場感のある演出でうなりまくりでした。
そんなこんなで実にすばらしい作品ではありましたが、最後の最後まで宮崎あおい母さんの生きざまはあまりにカッコよすぎてボクは人間はそうではありたいとは思うけど、そんなやつはいない。もっとちっぽけで弱っちいもんですよ!だんな!と言いたくなったのでした。
とおゆうことでこのテーマの落としどころには誠に申し訳ないが同意しかねるとゆう結論に達したのでした。
おしまい。