totehi さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
男のアニメ
劇場版から入り続編の2を見ることになった
昔のアニメなので言葉づかいが結構汚いのは仕方ない
作画は昔ながらの手書きが良く、特に試合のシーンなんかは味があって凄く楽しめる
ジョーがとても渋くかっこいい。
ただ、最初は力石に勝ちたいという気持ちでボクシングをし、ボクシングの魔力に憑りつかれたジョー。
力石との死闘でボクシングというものを見失ったジョー
何の為にボクシングをやっているのは、ということだ。
でも、再熱をしカーロスと戦う。そこの葛藤だったりする部分がとても良かったしカーロスとの試合はこちらもやっときたかという思いがあった。
そして金竜飛戦はジョー自身成長で減量と戦っている。
朝鮮戦争を生き抜いた金竜飛は減量でどいうこう出来るような相手ではない。とジョーに言いたかった。
でもジョーは
「何のことはねえ...。
死の寸前の飢えが何も絶対じゃねえ。
自らすすんで地獄を克服した男がいるんだ!
同じ条件で!
人間の尊厳を!
男の紋章ってやつを!
貫き通して死んでいった男を!
オレは身近に知っていたんじゃねえかっ!!」
という戦争で食べなくてもいい体になったのではなく、自分から地獄を選んだ力石の方が凄く、金竜飛なんて敵ではないというこの部分がすっごく好きです。
「おっちゃんよ・・・。
この際、はっきりと断っておくが、バンタムというところはな・・・、バンタムというところは
あの力石徹が命を捨ててまで、オレとの男の勝負のためにフェザーから降りてきた場所なんだ。
それでなくてもリミットぎりぎりだったっていうのに。
さらに一段降りてきてくれたんだぜ。
今のオレの減量苦なんぞ比じゃねえ。
それこそ地獄の底をのたうちまわる苦しみだったろう。
ちょっとくらい、つらいからってサヨナラできるかよ。
生涯の敵 生涯の友との古戦場バンタムによ。」
こんな名シーンがあって自分的には力石の死でやめた筈のボクシングを力石の死によってボクシングを続けるジョーになった部分でここからようやく力石と並んだのかなと。
そしていよいよホセ・メンドーサ戦いへといくのだが、そこで過去の対戦相手などジョーはボクシングで戦う
ホセ戦は意志が強くほんとうにやりきった感じが美しくかくも儚いような感じで男の美学のような何かがある。
渋くてたまらないお気に入りの一作です