MbsHL22207 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
合格点以上、期待値未満になる理由
色んな人がアルドノア・ゼロについて色々レビューされているので、私は視聴後に思った事(主題の件)についてのみ書く。
怒涛の勢いで急激に変化して視聴者を引きずり込む序盤、若干中だるみを感じさせてちょっと小休止な中盤、一気に駆け上がってそのまま突き抜けるかと思いきや消えて無くなって視聴者混乱の終盤。
アルドノア・ゼロのストーリーはこんな感じだろうと思う。
序盤で世界観の説明と同時に視聴者を引きずり込ませる展開が両立できているのはあっぱれ。
どのアニメでも似たようなことをやっているが、アルドノアは群を抜いているだろう。
さすが3話まで脚本にウロブッチャーがいただけのことはある。
ただし、それが原因かは知らないが(前評判みたいなのの影響もでかい)、視聴者の期待は跳ね上がり、みんな身構えてしまった。
「これは只者じゃないぞ・・・」と。
一度上がった期待値は中々降りては来ない。
中盤で中だるみさせて落ち着かせようとはするが、今のご時世視聴者はHDDに録画した過去回を何回も視聴して、常に最新話に餓えて餓えて困窮している状況だ。
中だるみなんか気にしない。序盤の衝撃と同等かそれ以上を終盤にも求めてしまう。
そして気付けば最終話。熱狂していた人は裏切られたと思うし、さほど期待してなかった人はおもしろかったと思うだろう。
だから断言する。アニメは録画しても1回みたら次の週まで我慢すべきだ。または全話取り溜めて最終話前日に一気見するくらいがちょうど良い。
これまで何度と無く一気見をしたり、毎週欠かさず観たり、過去回を複数回視聴したりしたが、一番作品を楽しめたのは一気見の時だと経験からそう思う。
恐らくだが、一気見の場合はどんどん次の情報が入ってくる為、視聴者側には基本的に余裕が無い。これにより良い意味で制作側の手の平で踊らされたのだろう。
それはなんとも幸福な時間だったと振り返って思う。
最近、アニメがおもしろく無いと思った人は少しアニメと距離を置いてみてはいかがだろうか。目くじらを立てていては楽しめるものも楽しめないものだ。
アニメを生まれて初めておもしろいと思った、あの頃のように。