オキシドール大魔神 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
全体的に泥臭いのと、小野田の純粋さ、ひたむきさが良い
チャリが割と好きなので見てみたらまあ面白くて、原作にまで手を出した作品。そこで分かったのは、回想が挟まれるタイミングが違う以外は、ほぼ原作通りということ。
この作品の一番いいところは、やっぱり小野田の存在かなあと思う。素直で純粋で、ひたむきな姿勢が見ていて応援したくなるくらい好き。
弱虫ペダルってタイトルの割に主人公の小野田全然弱虫じゃないじゃんみたいな意見をよく見るが、立ち直りが相応に早いだけで「え?そんなことで心折れるの?」みたいな場面も多いしメンタル自体は豆腐で十分弱虫だろと思う。そもそも作品タイトルは、作者がギアを軽くしてくるくる回すことを「弱虫ペダル」と勝手に呼称して、それを流用しただけなので、作品タイトルに噛みついているのは正直野暮だと思う。
そして、小野田以外のキャラもいい。総北の先輩方は軒並みちゃんと先輩して厳しさと優しさを兼ね備えたいいキャラだし、今泉も鳴子も結局熱いキャラだし、敵キャラも魅力的な奴が多い。
結局、この作品のキャラは、初登場でどれだけイキってようが、どれだけ実力のある設定だろうが、最終的には顔面と体中に汗水だらっだらにして泥臭い走りになるところがいい。御堂筋は、箱根の直線鬼と言われる新開に勝利したり、ゴールも狙えるエースで万能かつ最強レベルで一見パワーバランス崩壊を起こしているように見えるが、新開との勝負もギリギリだったし、ゴールでは結局負けるという、意外と段違いに飛びぬけているというわけでもない。
リアリティーはなさそうだが、創作にはリアリティーより熱さを求めるタイプの自分にとっては、まさにツボと言える作品。
OPはどれも悪くない。声優陣は悪くなく、小野田と御堂筋がハマりすぎていた。
ただ一つ残念なのが、終わりがインハイ2日目の途中だという事。もうちょっと区切りどうにかならんかったかと思う。