任意ラヂヲ さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ハチャメチャインドSFコメディに隠されたもの
だめだめ宇宙人のニアと、貧乏な浪人生まゆ子の、荏の花湯という銭湯の一室での日常生活。昭和風情の奇妙な共同生活をこれまた奇妙な宇宙人と珍妙なインド人で彩る作品。考察系なのですが、アンダー7やクレーター、母艦と言った謎の言葉はすべて投げっぱなしジャーマン。安部作品らしい不条理感。全体的に冴えないギャグ。おそらくこれらは視聴者のためではなく、退廃的な日常を寂しさを紛らわして生きている主人公達を表現するためのもの。テーマは「格差・劣等感・社会的弱者」
SFテイストじゃりん子ちえインド風味、という表現がものすごくしっくりきます。普通の人々と宇宙人が一個の低所得生活区域を気づいてる世界観。苦境の中でも人々の中にある絆。何重にもオブラートに包んだ社会風刺。
妙に記憶にひっかかるような作品でした。目を引く強みはないですがC級SFハチャメチャギャグものだと、期待しないでみるとよいでしょう。きっと驚いちゃいます、私のように。
いろいろな作品を見ましたが、この作品で描かれる「夏」が一番好きです。
最後に、ノスタルジックな世界観をたのしめれば勝ちかもしれません。肩の力を抜いての視聴をオススメします。
視聴の際は、次回予告を勘違いの塊の知識でお届けするインド人に気をつけて下さいね。
追記 まさかのBDボックス化決定でインド人もびっくり
2015/12/2発売です