Lovin さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:百瀬武昭(「少年マガジンコミックス」刊)
監督:湖山禎崇
シリーズ構成:平田豊
キャラクタデザイン:中島浩明
制作:グループ・タック
話数;1クール全13話
OP:「SEEDS」
by Lastier
ED:「奇蹟の城」
by epidemic
{/netabare}
■感想
原作漫画は未読でDVDを視聴。ハチャメチャ警官コンビの話。
大財閥の一人娘姫小路妖(ひめのこうじやお)は、過去のエピソードで舞網警察署署長の娘天野ルウ(あまのるう)との接点があり、それを切っ掛けに舞網署員として就職する。その二人がコンビを組んでいて、様々な事件に立ち向かう、と言うのが第1話の序盤を視聴した印象だった。
だかそういう妄想は間もなく打ち砕かれた。妖は実家の財力を笠に着たダメでイヤなヤツ、自分が目立たないと気が済まないどうしようもない警官だった。しかも大概の立ち姿はガニ股という、財閥令嬢たる気品なんぞ微塵も感じさせない。
相棒のルウも物静かだが、人質を取った立て篭もり犯を逮捕(人質救出がメインかも知れないが)するため、装甲車でビルの階段を上るなど、考え方の根底部分は妖と余り変わらない。兎に角事件をより大きくしてしまうコンビの奮闘記(?)と言うべき内容だった。
設定や過去のエピソードについては第2話で語られるため控えるが、作品自体にパワーを感じる、今視聴しても声を出して笑ってしまうくらい面白い(と言うかバカ)と感じた。全体的に逮捕しちゃうぞ+光と水のダフネといった雰囲気が作風として一番近いと思った。
そんな馬鹿で唯我独尊で傍若無人で我侭放題で嫌なキャラに映る妖だが、個人的には不憫すぎて笑うことが出来なかったのが第7話だった。普段の言動は思いつきで、無駄に逞しい行動力を持っているため、行き着く姿はあれしか想像できないのはわかるが、一寸不憫過ぎる。そして、宛もルウが救出したかのような美談っぽく〆られており、それが余計に不憫さを感じさせる。
あと、それまで破天荒で自由な展開だったのが、微妙なシリアスになる終盤は微妙かな、と思ったが、騒がしい日常に戻る、コメディには良くある結末としてメリハリが出ていて良かったのかもと思っている。
作画は正直イマイチだと思う。動きの必要なシーンはそこそこだと思うが、それはこの作品のクオリティなりと言うことで、特別良いというわけでは全くない。それ以上特筆すべき点はないと思うが、妖のガニ股に対する執着と拘りはなかなかのものかもしれない。しかしあのチープさが、この作品の品格には合っている。
キャストに関しては微妙かもしれない、主人公の妖は豊口めぐみ、ルウは田村ゆかり、その父親に小形満、科捜研の娘に田中理恵、偶に出てくる妖の執事ジイは西村知道、スポットで石田彰、モブに中博史と、申し訳ないが私の知っている方が余り多くない。
OPとEDはアーティスト(?)っぽい横文字のバンド(?)が務めているが、OPは兎も角EDには若干の違和感を感じた。と言うよりも、舞網銃頭と言えば、CM前後に入るアイキャッチと次回予告で流れる、トランペットで始まる詳細不明のあの曲だと思う。
■蛇足:{netabare}
第7話の絵コンテと演出は増井壮一だったみたいだ。
こんなところでこの名前を見ることになるとは思わなかった。
それとこのレビューは、テンションの違う日に書いているので多分破綻している。
マイアミガンズらしいということで、ご容赦頂きたい。
{/netabare}