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退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作者のギャグセンスの良さが、ヒロインを通して良く伝わって来ました!
最初の2話までに夏期の2トップとして、ばらかもんと月刊少女野崎くんを上げましたが、他の作品と何が違って何処が面白いと思ったのか?をインスピレーションではなく、しっかりとした理由付けをして考えてみようと思いました。
基本姿勢として、少年漫画・少女漫画色の強い作品は敬遠するタイプなので、その点で考えるとキャラデザ的にはギリギリのラインで、「無理!」って切ってしまう可能性も大いに有った訳です。
踏みとどまった理由としては、夏期は1話切りをした作品が多かった事と、最初から期待をしていた作品が無かった事です。
次に、動画工房の制作という事なので、最低でも3話迄は見てみようと思っていた事でした。
1話目冒頭に【キャンディキャンディ】ばりの大きなリボンを付けた女子がモサッとした男子に告白?をして、何故かサイン色紙をもらい、「ずっと一緒にいたい」と告げたら、「じゃぁ俺ん家来る?」と言われた後の一言『軽ぅ!』で決まった気がします!
心の叫びのシーンでの女子の動きは「動画工房」お得意の良い動きでしたし、教室の風景を描いた背景画で「机や椅子が微妙にバラバラ」に描いて有ったのも好評価だったんです。
OPに入る迄で、おっ!と思った所が続いたのですから、食い付いて見ちゃいますよね!
そしたら、モサッとした男子は「少女漫画家」だって。。。エ~って思ったのですが、それを女子が好意的な驚きで受け取ってる・・・
何だろう?この変なギャップ??
野崎くんのズレた感性と、佐倉の心の声とツッコミの妙にハマった瞬間に、原作者の策略にまんまとハマってしまった訳で、1話目が終る迄には『おっ!この作品は面白いぞっ!』と思って見ていた訳で有ります!
少女漫画にありがちな、ベタなシチュエーションを事ごとく覆してギャグネタにしてしまう手法も、登場人物の残念なギャップの数々も、夢野先生の描く「王道な少女漫画」の存在で際立っており、佐倉の心の声とツッコミが更に活きて来て、相乗効果で面白味が増して行きました!
そんなコメディ色の強い作品ですが、根底には佐倉の野崎くんに対する恋心が見え隠れしていて、有りそうで無かったタイプのラブコメに仕上がっていました!
佐倉 千代役の「小澤 亜季」氏は、良い仕事しましたねぇ!!
柔らか過ぎてはツッコミで無くなるし、ツッコミが強過ぎても作品の雰囲気を壊してしまうという状態で、実に絶妙な良いツッコミでしたし、心の声の悪態っプリも、人の良さや優しさ・恋心を損なう事なく、ダミ声での悪態を言わせてる!
素晴らしかったと思います!!
書き初めの頃に【キャンディキャンディ】というフレーズを使いましたが、自分が子供の頃に、少女漫画好きの姉とのチャンネル争いで負けて、一緒に見ていたアニメです。
確か今のテレ朝の金曜夜7時からのアニメ枠だったと記憶しているのですが・・・。
自分が少女漫画嫌いになった最大の要因が、チャンネル争いで姉に負けて、見させられていた少女アニメで、「ベルサイユのばら」とか「キャンディキャンディ」とか色々有ったのですが、決め手になったのは「エースをねらえ!」で、コーチの名前が「宗方 仁(ジン)」だったせいで、何故か自分がいじられて(自分の名前もジン)良い迷惑を被った事です(怒)
「りぼん」とか「なかよし」とか「マーガレット」とか・・・。
少女漫画嫌いがエスカレートして、漫画全体も活字自体も嫌いになってしまった子供時代でした(汗)