MbsHL22207 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
弐瓶信者視点での感想
概要やネタバレなんかはwiki・他レビューに譲るとして本レビューは弐瓶(原作者)信者視点で書いてみたい。
なので主に原作や他作品も交えて書いていくのでアニメのみ視聴の方にはちんぷんかんぷんだと思うけれど私は頭の堅い弐瓶信者なのでご了承ください。
ネタバレはたぶんないのでご安心を。
まず、私は弐瓶作品を全シリーズ・全巻所持しているのだがシドニアが一番弐瓶っぽくない作品だと思っている。
主な要因は弐瓶作品の共通設定に対し、「余計なもの」を入れてしまった点だと思う。
では弐瓶作品の共通設定とは何か。
主に以下の4つの設定が共通点として存在すると思っている。
・メガストラクチャー要素(巨大建造物。弐瓶勉本人が「でかい建物が好き」と言っている)
・意味不明なほどに発展した科学技術
・ゾンビっぽいようななんか気持ち悪い人型生物
・絶望的な状況に対し、超人的な戦闘能力を以って単身目的遂行を行おうとする主人公
上記4点はBLAME!(1997年)やBIOMEGA(2004年)、今回のシドニア(2009年)にも当てはまる内容だ。
ではシドニアを駄目にした(と勝手に私が思っている)「余計なもの」とは何か。それは、微妙なギャグ・微エロ・恋愛要素・日常パートだ。これに尽きる。
この要素、弐瓶作品としてはものすごいチャレンジなのだが、ギャグは「主人公が体を張るタイプ」か「空回りで激寒」の2パターンしか無いという信者としては目を覆いたくなるもの。
「あんたそんな作風じゃないでしょ弐瓶さん!!見てて痛々しいよ!!っていうかそもそも分かりやすいコマ割りとか描写とか勉強して欲し(ry」と言いたくなるのをぐっと抑えて購読を続ける。これが信者である。(ついでにグッズも買う)
日常シーンは弐瓶の建築物センスを見れるのは良いが恋愛(っていうかハーレム)絡みばかりでなんだかなぁという感じ。
BIOMEGAでも多少のギャグはあったが絶対的な量が少なく、少し皮肉っぽかったりしてハードボイルドなストーリーへのスパイスとしては合っていた(BLAME!はそもそも主人公がまったく喋らないという潔さ。1話ずっと黙って歩いてるだけとか)。
っとまぁこんな感じで信者としては「シドニアは無し」なのである。
シドニアのアニメ化が決まったときも「絶対BIOMEGAの方がおもしろいのに・・・」と思った(今も思っている)ものだ。
もしシドニアが気に入ったという理由で他の弐瓶作品に手を出そうとされてる方が居れば少し考え直したほうがいいかもなぁと思います。