「輪るピングドラム(TVアニメ動画)」

総合得点
83.4
感想・評価
2097
棚に入れた
10578
ランキング
325
★★★★☆ 3.8 (2097)
物語
3.8
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.9
キャラ
3.8

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ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

小さなサーカス団の鼓動はピンクドラム ※先入観

小さなサーカス団はピンクのドラムが鳴り響く。
まるで僕たちの心臓を刻むかのうように心の奥から熱く鼓動する。
ある日の夜、高校生のぼくらはその輝きに吸い込まれていった。

不思議なサーカス団のドラバタギャグコメディー
廻るピンクドラム
冷や冷やワクワクな日常が始まってしまった。

※先入観と言う名の妄想、以上。



・・・ぜ、全然違うやん。
誰だピン「ク」ドラムって言ったやつヤツは!
漢字も色も濁点の有無も、何もかもが違うではないか!!

アニコレのジャケ絵に騙された!!!
絵とそれっぽい音にで勘違いしたおまえが悪い!!!!

ということで新しい作品でもないし、好き放題、ネタバレに包んで言ってやる!!!!!

{netabare}


♡心コロコロ♡{netabare}
○1話○{netabare}
あれ「ピング」ドラムかぁ、間違えちゃったよテヘペロ♪
貧しい家族がサーカスするのかぁ
妹さん、あれか、サーカスで元気になるんだな
あれ、水族館で芸をするのかなぁ?
え、何これ{/netabare}

○5話あたり○{netabare}
うわぁ~、クレイジーサイコストーカーと恋に落ちるのかなぁ
これ、先生と絶対うまくいかないじゃん
そうかそうか、あれか
ペンギンとミュージカルで悲壮感をぶっ飛ばしつつまじめ系なんだな~
って言うか、あの日記はなんなんだ{/netabare}

○11話ぐらい○{netabare}
何かがおかしい
ひまりちゃんが消しゴム投げられてる
え、うそ、まだまだ悲劇が隠されてるの
そんな話なのか{/netabare}

○17話とか○{netabare}
子どもブロイラー
なんつー恐ろしい言葉思いつくんだ
不幸の宝石箱だな
救いもなさそう{/netabare}

○22話かも○{netabare}
ひまりちゃんがあんな目に遭ったらしょうちゃんもこうなるわな
うーん、禁断の愛もどき路線とも違う
かんちゃんヤバくね
って言うかあのピンクロンゲ
最初から怪しいと思っていたのよね
この流れからハッピーエンドになったらゴミだわ{/netabare}

○最終話○{netabare}
こんな悲しい話があっていいのだろうか{/netabare}


◆作品イメージの変遷◆{netabare}
死と隣り合わせのブラックギャグコメディ―
→運命に取りつかれた不幸に抗う人たち
→加害者のこども、被害者の家族・友人の話
→不幸祭

→運命とは変えられない呪い、業、罪{/netabare}


△まとめ△{netabare}
「運命は奇跡で変えられる」
翻して
「奇跡がない現実では、あらがじめ身に宿された呪いから逃れられない」

多分
「加害者のこども、被害者の家族・友人」を主軸にした話だったら
すごい好きになっていたと思う。
そういう話にペンギンで和ませる、ってのが限界。

残念ながらアニメの題材としてはそれが軸では成り立たなかったのかも知れない。
小説やドラマだったら面白そうなのに。

あまりにもツライ
覆せない不幸が多過ぎて
しかもそれらが展開の仕組みとして利用された後
その深さを知るようなことはなかった。

結局、
両親に戻ってもらいたかったのか
その業を背負ってどのように生きるのか
何もなかったら自分はどうなりたかったのか

それでよかったのか
それがよかったのか
よく分からなかった。


おもしろかったか否かだけで言えば
おもしろかった。

読めない展開もあって
次が気になりはした。

ただ一番気になったのは
「それしかない」って選択ばかりで辟易した。

人は死ぬ。
大なり小なりそういう場面を知ってはいる。
今の所は若くして亡くなった大切な人がいないだけ
その重みを自分の中から感じたことはない。

よくある話だが
人の死の重みを知っているのに自分の命を軽く扱う。
はたまた
人の不幸を知っているのにそれを増やしてしまう。
誰かのために
誰かはそれで喜ぶのだろうか。


高倉の両親は
ピンクのロンゲは
かんばの父は
何を目指していたのか。
何故目指していたのか。

あの人たちが不幸だから
その人たちを不幸にする。

ももかはももか自身をどう思っていたのだろうか。

そんなの間違っているから運命を変える。


残念ながら一人二人の命を救ったところでたかが知れている。
でもたかが一人二人の命が全てであることもある。

こんな風に悩まされている時点で
この作品は私の中で成功しているのだろう。


物語以外では表現として面白い点はあった。
それでもあまり人にオススメしようとは思わないな。{/netabare}


完走後タイトル{netabare}
【血、絆、過去の比喩】{/netabare}

投稿 : 2014/09/24
閲覧 : 238
サンキュー:

20

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