「信長協奏曲(TVアニメ動画)」

総合得点
67.6
感想・評価
482
棚に入れた
2156
ランキング
2400
★★★★☆ 3.8 (482)
物語
4.0
作画
3.4
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

アルカット さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ついに報われた織田信長。

フジテレビ製作。全10話。秋からは月9ドラマが開始。
(ネタバレも多分に含みます)



-あらすじ-
 なんの変哲も無い普通の高校生・サブローは、ひょんな事から戦国時代へとタイムスリップしてしまう。その先で最初に出会ったのがかの有名な織田信長。
 「病弱な自分の代わりに信長として生きてくれ」と頼まれたサブローは、信長として生きていくこととなった。果たしてサブローの戦国人生やいかに・・・?





 まず、作画技法として、「悪の華」で有名になった"ロトスコープ"を使用しており、更に今回はそこにデジタルCGを駆使した、"ハイブリッドモーションアクター"とでも呼びましょうか。・・・とにかく、フジテレビが外注をせずに本気を魅せてくれたという印象です。






さて、本題に入りますかね。
 

 なぜこの作品に今期夏クール最高点を付けたのかと言いますと、まず1つ目は、これが「信長」作品だったからでしょう。

 今までの、織田信長という偉人や、三英傑を題材にした作品は酷いモノばかりでした。タイトルを挙げるまでも無く、皆さんがそれは良くご存知だと思います。
 
・・・正直、信長の顔に泥を塗るような駄作しか見当たらず、きっと天国で家康や浅井、明智たちも飯ウマな気持ちでそれらを観てきた事でしょうね(笑)


 


 また、私自身そんな経緯から当初は大して期待もしておらず。丁度アニメ作品で言うと、「織田信奈の野望」だとか、「戦国乙女」みたいな、普通の良く有る戦国タイムスリップ物だなと思って観てました。


 そして流れが変わります。それは恐らく3話ぐらいから。{netabare}平手を失った直後のサブローの言葉「誰に殺されたか分からないなんて、武士としてこんな不名誉な事はない・・・でしょ?」に痺れ。
 この手の信長モノでは、すっかりお馴染みとなった斎藤道三の熱い生き様に、ただひたすら心を打たれました。{/netabare}


 この辺りで、弟・信行との戦いがカットされていたようですが、それを全く感じさせない構成の上手さも褒めたいところです。




 
 私は日本史にはそれなりに詳しく、戦国時代においても人並には知っている方だと思っていたのですが、細かな所で妙に史実の細部にこだわっていて、たまに知らない事物も有りました。
 本作品を史実・歴史物として観るなら、結構な知識量が必要かもしれません。(良く見返すと、オリジナルの史実も有りましたね。)

 また逆に、エンタテイメント作品として観るなら、主人公であるサブローみたいに、歴史の知識(信長が誰に殺されたかが分からない程度)が全く無くても楽しめるかと思います。

 



 加えて終盤は、あのただの一般人でしか無かったサブローが、信長として天下を取る為に人を良くあやめるようになったところもポイントの一つでしょうか。(実際に比叡山延暦寺攻めは、森可成のかたき討ちだったとも言われています。)









 ・・・んまぁ、何が言いたいかというと、「感動した」って事ですよ。はいwこんなに長々と書いておいてすみません!w



 とりあえず、これから観るぞという方は、"3話までは"どうか視聴される事を推奨します。ドラマ版でも良いかも知れませんが、あちらはどうなるか分かりませんので。




 最後に、信長のアニメ史における名誉を取り戻してくれたフジテレビ、それに原作者の石井あゆみ先生に感謝の意を表して〆とします。

長文・乱文失礼いたしましたm(__)m

投稿 : 2014/09/23
閲覧 : 287
サンキュー:

18

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