たんたんたぬき さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
千代ちゃん萌え
まず第一に千代ちゃん可愛いにしたいです。はっきり言ってギャグが売りだと思います。でも敢えて。かつてここまでギャグが売りでキャラ可愛いに頑張っていたアニメってそうそう無いです。千代ちゃんがすごいのはキャラ可愛いとリアクションが良くて笑いもしっかりこなしています。こりゃ第2のイカ娘だと見た私の読みが当たってました。イカ娘はもっぱらボケ担当ですけど、千代ちゃん野崎相手にはボケも多いですが、基本ツッコミ担当です。でもそのツッコミ時のリアクションが実に良い。突っ込みを上手い下手で終らせないのは、リアクションの時の顔芸にあります。彼女のギャグに絡む百面相を見てるだけで癒されます。
後はこの作品は良くあるキャラを使った笑いです。でもこの作品独自の笑いがあってこれが無茶苦茶個性的で面白い。漫画ネタです。これ面白いですよ。発想がなんだそのぶっ飛んだ発想はって予想もつかないボケの連発です。ボケの命は驚きと予想外だと思います。これが見事に刺激になっています。まず1話からぶっ飛んでいます。自転車をモチーフにこんなの想像もしてなかったと後から分かるトンデモ自転車ネタが畳み掛けるように襲います。この1話で野崎君ファンにすぐなりました。
さてここからはキャラがどんどん増えていきます。これらのギャグはキャラを使うって点ではありがちですが、キャラがどれも個性的で魅力的です。特に特徴的なのは、本人の性格をそのままヒロインにしたみこりん。この野崎の独特の観察眼は多くの作中のキャラと視聴者に納得とうなずかせるものを持っています。これは女性キャラの瀬尾の時も生かされていて、瀬尾を男にして後輩の若松をヒロインにして漫画にしてしまうのですが、これもまた納得。
野崎君数々のボケをかまして編集のケンさんにあきれられながらも数々の修正によって人気漫画を維持しています。しかし野崎この人物観察だけは見事と思わせる。その発想は野崎にしかないなと。何故このボケキャラが人気漫画家なんだ?ってのを納得させるものを持っています。もちろんもう一つは有能編集ケンさんの駄目だしあっての事です。このケンさんに出会う担当としての前野ってのいるのですが、こいつがまた本当にウザイキャラ。素晴らしいウザキャラ。ウザさだけでここまで笑い取れるキャラって見たこと無いですね。有能だと自分では信じて疑わないし何故か担当する漫画家はヒット作を作り出す。でもどうみても前野は役に立ってないよね?って視聴者に納得させるほどのいい加減な奴。こいつのウザ台詞「僕のアイデアです」は本人のキャラを的確に表現してて爆笑させてもらいました。
後演劇部の堀と鹿島君。この二人も良いです。細かく見ていくと漫画ネタとか決してキャラだけのアニメじゃなくいろんな形でギャグ作れます。でもやっぱり軸となるのはこの作品キャラです。後そんなに目立つキャラにならないのですが、何故かすごく目立ってるマミコと鈴木君の漫画だけキャラが別格ぐらい目だって居ます。特に声優の宮野さん演じる鈴木君はどんどんギャグキャラとなっていくのに、シリアスなままでギャグキャラをやるという宮野さんの芸そのままのキャラなので妙に相性が良いです。
結局アニメ化としての大成功は千代ちゃん筆頭に、劇中漫画の中のキャラに至るまで声優がすごく良いです。ちなみにゲームネタの時の声優さんの日野さんもキャラの魅力挙げています。本当に声優が良いです。
最後に書きたいのは、最近思うのはクールNO1を選ぶのは難しいです。時期が違う後からの評価で変わってしまったり、どんぐりの背比べで抜きん出た作品から選べないためちょっとした評価の変化でころこころ順位が変わるからです。それで仕方なく無理矢理な意味とか考えてNO1にしています。今期はグール、アルドノア、野崎君、ばらかもん。この4強でほぼ決まりで良いと思います。グールは原作ファンからの厳しい意見が多いです。実際見てても何かこれブリュンヒルデ臭がするなと思うYJ特有の無茶編集を感じます。原作は間違いなく良いのだろうしアニメとしての付加価値も高い。でもこのYJ特有の編集絡みのアニメ愛の無さが押す気持ちを萎えさせます。アルドノアは間違いなく分割2クールです。セレクターの2の舞だろうなと思うので。そしてばらかもんです。そうですね、これ何か質が違う面白さだと感じました。確かにギャグコメディをベースとした日常作品で純粋なギャグの野崎君にかなり近いです。それでもやっぱり違うなと思うのは、ぼーーとなるとかひなと戯れる先生見てるだけで楽しめます。千代ちゃんの可愛さや笑いの刺激が強い野崎君と違って明確な分かりやすい刺激が薄いです。そうやって楽しむタイプじゃないなと思います。比較がしにくいので爆笑ぐらい笑う時もある分かりやすい野崎君に決めました。