ほったっる さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態：観終わった
腹から声出せよ→やればできるじゃねーか！→しかも良い曲じゃねーか！という秀逸な流れ
※以下は2期がやるということを知らなかった当時のレビューです。
原作既読（アニメ化部分は）
全12話の・・・なんて言いますかね。人外と人間の対立を描くアニメです。
敢えてそういう雑な言い方をしましたが、実際最近のトレンドはそれじゃないかと。
進撃の巨人やテラ・フォーマーズ、アイ・アム・ヒーロー、彼岸島などなど・・・
世界（あるいは日本）に存在する人間の命を脅かす人外と人間の対立ってのが流行っているような気がします。（まぁ寄生獣とか見れば昔からそうかとは思いますが、それにしても最近のは若干ホラー傾向が強いかな）
人肉を食らって生きる化物、喰種（グール）が存在する東京で、何気ない大学生活を送っていた主人公が、ある事故をきっかけに喰種の世界へと足を踏み入れていくことになるといったようなお話。
これまた喰種というのが厄介で、通常の身体能力でも人間より勝っている上に、固めの触手のような赫子（カグネ）という武器のようなものを体から出すことで、人を襲ったりしています。
その人外たる喰種に対抗するためにCCG（通称ハト）という特殊警察のような組織が存在しており、喰種の討伐を行っております。
まぁ説明すると長くなるのでこの辺で切り上げておきます・・・。
しかし実際どうでしょう。先ほどからちょいちょいでたこのアニメ特有の専門用語のようなものがほぼ説明されずに進んで行きます。
まぁ人気のある漫画を1クールで収めようとしているのだから無理はないですね。
というか説明はおろか、最終回がうまく収まっていません。
登場人物（喰種を含む）が様々な思惑を胸に最終回へと向かうのですが、主人公だけ簡単にまとめて終わり。主人公ですらうまくまとまってないです
いろいろと問題はありそうですが、この作品で一番何が良いのかと言うと・・・
無慈悲なところですかね。
今までの漫画やアニメでありそうな、危機的状況で誰か助けが来るというようなシーンがあまりありません。もちろん話を盛り上げるために多少は助けが来ますが、この作品はそれが少ないです。（某死神漫画に少し見習って欲しい）
特に作品の見どころとも言える、拷問シーンがあるのですが、それが救いようのないほどに無慈悲。アニメはまだ優しく表現されておりますが、それでも少しやりすぎ。
お前はそんなのを見て喜ぶ変態なのかと言われてしまえば、強くは否定できないかもしれません。
たしかにアニメというものは勧善懲悪の展開がアニメらしいものではありますが、少しくらいダークな部分があっても良いのではないでしょうか。
↓若干、漫画のネタバレを含む
{netabare} その点、主人公のカネキくんは白カネキというダークヒーローとしての地位を確立しています。残酷だけど、悪を懲らしめ、どこかかっこよい、とても良いキャラをしています。
アニメ化されなかったアヤトくんとの一戦がそれを顕著に表しています。「話は黙って聞け」的なシーンが一番かっこよかったですね。アヤトのことを認めながらも結局半殺ししちゃうとことか{/netabare}
その点では異色のアニメに仕上がっているとは思います。
作画ですが、現実のいかにもな青年誌クオリティから（でも表紙は素晴らしいと思うよ）アニメ化による大補正がかかっておりまして、キャラの魅力が3倍増しです。
特にリゼさんは原作だと少し芋っぽいところもあるのですが、まーエロい。
トーカちゃんはもちろんですけど、ヒナミちゃんの可愛さも、イトリさんのエロさも3倍増しです。
真面目な話をすると、流血が多いアニメですが、あまりにも流血が多くなると彩度をなくす白黒に近い（黒の代わりに青）映し方をするのは良かったです。逆に残酷さを増す演出だと思います。
声優もざーさんのエロボイスとか宮野さんのはっちゃけっぷりとか花江くんの叫び声とか聞きどころ満載です。
音楽はOPが背景含め本当に良いです。
最初はかすれた声で「なんだこれ」となりますが、サビにいたってからは「やればできるじゃねーか！」となりますね。
特にお気に入りは最初の「教えてよ」から演奏に入るところが良いですね。
にしても最近はアニメ主題歌に邦ロックを採用するのが多くなりましたね・・・。
みなさんもぜひOPに合わせて
腹から声出せよ→やればできるじゃねーか！→しかも良い曲じゃねーか！
と言ってやってください笑
あ、あと最終回納得いかないよーと憤慨している方。
精神安定のためにも原作を読むことをお勧めします。
原作の方も急に終わったと噂があるので、最後までどうなるかわかりませんが、少なくともアニメ部分については解消されると思います。
