Lovin さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:植芝理一(講談社・アフタヌーンKC所載)
監督:やまざきかずお
シリーズ構成:小林靖子
キャラクタデザイン:島村秀一
制作:マッドハウス
話数;1クール全12話
OP:「夢迷宮~光と闇のダンス~」
by Yoko
ED:「鼓動」
by 三島塔子(CV:川澄綾子)
三島燐子(CV:真藤圭)
{/netabare}
■感想
原作漫画は未読でDVDを視聴。ゴーストバスターズの話。
主人公の三島塔子は、亡き父から受け継いだ童遊斎(わらべゆうさい)を名乗る夢使いである。夢使いとは、人の想いが悪夢から現実に変化したものを沈める存在。
おもちゃ屋の経営の傍ら、小学生の妹や叔母と共に悪夢に悩まされる依頼者の訪問を待っている。因みに叔母はOPラストで跳び蹴りをしているが、この人は作中で跳び蹴りなどしない。
主人公は父の形見の面を着けた日曜星、妹はスーパー小学生を自称する火曜星、偶に遊びに来るロリコンが金曜星、九州在住で自家用ジェット機を持つお嬢様が土曜星を名乗る夢使い。叔母は円目王に仕える巫女で、星は持っていない。
作風としてはドリームハンターと言うよりは夢使いである。何を言っているのかわからないと思うが、あったことをありのままを書いてみる。和風のテイストが溢れている、ということを言いたいのだ。何故これを強調したのか、悪夢に立ち向かった際の攻撃方法が特徴的だからだ。
陰陽師とかそういった雰囲気なのに、必殺技は科学の力を利用して遠方から転送されるデバイスを用いるのだ。しかも、その場の夢使い達の合体技で使用され、その闘い方が戦隊もののようで、アンバランスな感じが一風変わっていて印象深い。
そしてもう一つ印象深いのが、テーマが案外重かったり、トラウマレベルの映像があったりすること。個人的には、第6話のED直前に流れる30秒程度の映像に、恐れる必要など何もない映像なのだが、一寸独りで居たくなくなるくらいの恐怖を植えつけられてしまった。
なお、主人公が父親が名乗った童遊斎を継承した理由、形見の面を身に着ける理由はクライマックスで明らかになるのだが、これもまた非常に重い。
キャラデザは、一寸揺るんだ締まりのない雰囲気があり、妹の眼が微妙にパワーパフガールズ(原作)を彷彿させる渦巻きだ。
OPは意外に優しい声で歌われているが、その歌声に騙されてはいけない。各話のテーマは案外重く、そして時折ガツンと寒い映像が流れることを忘れてはいけない。
キャストは、一話辺りの登場キャラが少ないのに本当に豪華だ。川澄綾子、真藤圭、久川綾、関智一、能登麻美子、桑島法子、草尾毅、南央美、門脇舞、稲田徹、鹿野優以、小野友樹、浅野真澄、三瓶由布子、野島健児、野中藍、竹本英史など、モブ担当以外は一話しか出演しないのにこのラインナップだ。
必要以上に恐怖を煽ったレビューになってしまったが、普通のアニメと緩く構えていると案外えぐられる。しかしホラー好きにはどうと言うこともない筈なので、ホラーは苦手だが興味がある、と言う方にお奨めするのが良いかも知れない。
■蛇足:{netabare}
思い出補正(改竄)というのは凄い。
その特徴的な必殺技は、ロボを使用していた印象に摩り替わっていた。
流石にロボなど登場しない。
{/netabare}