おぬごん さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
これが今時の少女漫画なのかな?
銀魂で学び「俺ガイル」で監督デビューした吉村愛監督の作品だけにもっとコメディチックな要素があるのかと思っていたが、思いの外、シンプルでしっかりとした少女漫画だった
ただそんな中でも、これが今時の少女漫画なのかなあと感じる場面がいくつかあった
例えばヒロインが、容姿が可愛い設定で「男にモテて女から嫌われないようにガサツに振る舞う」なんて行動で、読者の共感を引こうとしている点
普通少女漫画の読者に共感されるタイプのヒロインは、少なくとも作中ではどこにでもいる普通の女の子として描かれることが多く、最初から容姿がいい設定なら「彼氏彼女の事情」とか「ホスト部」みたいに結構尖った設定のヒロインが多いと思っていたので、これは意外だった
容姿が可愛いことよりも、周囲の目を気にして自分を偽ることの方が読者の共感を得られるのかと思うと、なんだか複雑である
この女子特有の面倒さ的な描写は男子置いてけぼりだったが、まあ少女漫画あは少女のための物なので仕方ない
それから、恋愛よりまず先に、ヒロインが友達関係で悩む点
これは上述の点にも繋がるが、今どきの読者を意識してるんだろうなあと感じる
「君に届け」なんかも、まずは友達関係が最初の試練だったし
男向けのラブコメだったら、友達関係で悩むシーンなんて描いてる暇ないもんなあ
もう今時の中高生の気持ちが分からない年齢になってしまった私には、
ストーリー以上にそんなところが気になってしまったw
内田真礼と茅野愛衣の可愛くてややあざとい演技は少女漫画にピッタリだった
爽やかなOP、しっとりと聞かせるフジファブリックのEDも素晴らしかった