OZ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
やってみた感が伝わるご当地アイドルアニメ
原作の漫画は読んでいないが
雑誌「まんが4コマぱれっと」で同じく連載されている
『未確認で進行形』が楽しめたので
観てみる事にした2014夏アニメ
■やってみた感が伝わるご当地アイドルアニメ■
タイトル通り普通の女子高校生が
ロコドル(ローカルアイドル)となって
地域振興の為に日々頑張る姿を描いた今作品。
アイドル系作品と言えば
『THE IDOLM@STER』や『ラブライブ!』の様な
いわゆる歌って踊ってを軸とした
ガチガチの正統派アイドルを想像してしまうところだが
中身は至ってのんびり展開の日常系である。
原作は4コマ漫画なのだけれど
ありがちな場面切り替え時のブツ切りが無い為
テンポはむしろ良い方。
キャラクターデザインが柔らかいので
この手の作品を敬遠しがちな人でも
入り口が広くなっているのは好印象だ。
地元をPRしていこうと
一貫してテーマが明確に定まっており
ストレートな構成で
派手な演出が無い分
まったりした空気感が最大の持ち味だろう。
ガチガチなアイドル系作品が多い中
ゆるさを全面に押し出した
日常系ご当地アイドル作品は
今作品を境に増えていきそうな気がする。
■魚心くんとゆい先輩を愛でる■
今や町おこしの為にゆるキャラは
何処の地域でも欠かせない存在だ。
今作品の架空都市 流川市も同じで
流川運河の水をイメージした水滴の精霊
「魚心くん」なる着ぐるみキャラが登場する。
見た目は「可愛い!」と口走る程
愛くるしい姿じゃないが
マスコットとしての役割をしっかり果たしており
メインキャラより記憶に残る事となった。
その魚心くんがお気に入りになるのだけれど
これには深くない訳がある。
魚心くんの初代 中の人
三ヶ月 ゆいが可愛かったからなのだ。
身長は小さく 幼い顔立ちをしているが
着ぐるみを着たまま宙返りする等
運動神経は抜群で
「自分 ~っス」が口癖の体育会系スポーツ女子。
太い眉毛が何とも愛らしい上に巨乳である事から
思わず下心くんと化してしまったのは
言わなくても察して頂きたい。
なお 実際にある「ゆるキャラグランプリ2014」に
魚心くんは東京からエントリーしており
2014/09/21現在
総合順位52位 企業部門10位で
流川ガールズに負けじと大健闘している。
ちなみに2013秋アニメで放送された『ミス・モノクローム』も
東京からエントリーしており
総合順位301位 企業部門76位と
パッとしない順位であるが
同じく上位を狙ってもらいたい所だ。
過去にはひこにゃんやくまモンが優勝している大会で
魚心くんはどこまで上位に食い込めるのか?
順位次第ではお茶の間に
登場する事もあるのかもしれない。
そう考えると今年の結果が気になる所である。
■あとがき■
期待していなかっただけに
予想より大分楽しめました。
2話までの印象では
「 微妙だなぁ」って観ていたが
3話で魚心くんとゆい先輩の登場を機に
右肩上がりで面白くなっていったよ。
ろこどると言えばこれっ!って
突き抜けた魅力こそ感じなかったけれど
全12話を上手く使ってピッタリ収まったね。
終わり方が綺麗だと名残惜しく感じるので
もう少し観ていたかった。
最後の最後で「あぁ流川」を
持ってきたのはやられたね。
そして改めて思うのが
一迅社のCMは面白いという事。
『未確認で進行形』の時もだったが
ちょっとした遊び心を入れてきて
毎週 内容が変化していくから
CMを飛ばせなかったな。
リアル魚心くんに会ってみたいし
メロンブックスにお邪魔していたのは
笑わせてもらったよ。
今年のゆるキャラグランプリは
是非とも頑張って欲しい。
繰り返し観る事はないだろうが
2014夏アニメの中で
ほんのりと安らぎをもらえるアニメだったね。
満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6)