くらうち さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
主軸はスレイン?
【1クール目】
虚淵玄が原案ということで視聴しました。
しかし、多忙のため脚本は3話までということらしいですorz
その影響は出るか!?
{netabare}
●ストーリーの巧みさは微妙
大雑把に言ってしまえば、襲ってくる火星騎士を各個撃破していくだけの話になってしまっています。
アルドノア・ドライブがとても強力であるため、それを持たない地球人がどう戦うのか、というところは観ていて面白いです。
重要人物が死んでいくのは衝撃でしたが、巧みなストーリーかといわれると違うような。
●残された謎
とはいっても、謎は残される作りになっています。
最終話で、なぜ、スレインは伊奈帆に発砲したのでしょうか。
死んでいる?アセイラム姫に這い寄っていく伊奈帆を、それ以上近づくな!と言って発砲するスレイン。
一体なぜ?殺す必要あった?
二期につながる何かがあるような気がします。アセイラム姫は生きてる、蘇生できる、起動因子を死体から取り出せる、とか。
(死んでしまったからこそ、アセイラム姫を独占したいという感情的な理由だけ、という筋もあり得ますが。)
また、クルーテオ卿のカタフラクトのアルドノア・ドライブを起動できたのはなぜか?
●伊奈帆は主人公?
元々、伊奈帆に対しては主人公っぽくないなと感じていました。
感情をあまり表に出さず、戦争や人の生き死にに対して妙に達観したところがあります。
圧倒的な戦力差を覆す戦略眼は見所でしたが、どうも感情移入できないところがありました。
私はむしろ、命を救われたアセイラム姫に恩義を感じて奮闘するスレインの方に引き込まれました。
2クール目では伊奈帆に変わってスレインが主人公になるのでしょうか?
伊奈帆の主人公っぽくなさは、スレインが主人公となることがあらかじめ決まっていたから、なんて感じたりもします。
●音楽は最高
OPのHeavenly Blueは火星人の地球への恋慕を歌った曲で、とてもいいですね。
ただ、火星人はアルドノアを独占するために資源の乏しい火星で独立したわけで、さらに地球までよこせというのはなかなか理不尽な要求ではないかと。恋いこがれるなんてかわいいものか?とも感じます(棄民政策で地球を出ざるを得なかったガンダムシリーズとは異なりますね。)
そして澤野弘之が担当するBGM、EDは最高でした。特にaLIEzはかっこよすぎる!
1クール目では明かされなかった謎や、スレインの動向、今後の地球と火星の関係はどうなっていくかなど、2クール目にも期待できる内容でした。
{/netabare}