みのるし さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これをオモシロくないとゆう人とは友達になりたくない
実は2012年に通常放送されていたときには、裏番組に俺妹の2期かなんか忘れましたけどやってたんで録画できずくで時々しか見れなかったんですよう。
そんなこんなで新編集版はガッツリ。
とにかくサイコウでした。どこをどう切り取ってもサイコウとしか言葉が出てこないくらいにサイコウの作品でした。
ありえれへんくらいの短いスカートと絶対領域でキャッキャウフフな萌え萌え学園ストーリーもまあええですけど、こおゆう作品と出会うとやっぱおじさんとしては、ガキがでてこない大人のハードボイルドな作品を実は心底待ち望んでいたのだなぁと改めて思うわけですよ。
まず設定が近未来の日本ってのがいい。
もうこの設定にする段階でめちゃくちゃハードル上がるので誰も作りたがらないですよね。
ジョージオーウェルの1984とか設定は似てるなんてゆう方もいてはりますが、80年代をとっくに経験してしまった日本。もはやもっとリアルに経済のグローバル化、安全保障、高齢化にともなう人口減少、地方の疲弊等等。あらゆる問題は誰かを犠牲にしてまで強引に押さえつけないと次に進めない。発展はない。ではどのようにして国民を納得させて運営していくか。
違う。納得ではなく懐柔させるか。もしくはだますか。
そおゆう切り口でさらに進化したのではと。
いずれにせよこのハナシの説得力はこのハナシのが設定している社会的背景がしゃれにならんリアリティとインテリゲンチャにあふれているところにあると見た。
それでいて現場で働く人間模様は実にアナログ。
頭と体を極限まで酷使して問題を解決していく。
これにアンタ!実際ドブさらいみたいな生き様さらす姿に共感しない世のおとーさん方がいらっしゃたっとしたら、それはもはやそんな人とはお友達になりたくないですな!
物語のオモシロさにはそれにとどまらず。
事件を追う刑事たちの生き様とスリリングさ。そして見ている人にも徐々に明らかになっていく個々のキャラクターの生き様、アイデンティティー。そして悪役マキシマと対峙する公安局の面々の善と悪、人間哲学にいたるまで。
そんなことをいちいち無い頭をフル回転させて見なきゃあいかん。
だからといって決して難解なハナシではなく、頭の悪いボクにもその問いかけにいちいち反応しながらでも、ガッとハナシが進んでは立ち止まり、進んでは立ち止まりするハナシの展開スピードが実に心地よい按配で。
うなりました。実にすばらしい。
あと個人的にはハナシの中で時々引用される文献のハシリもこのハナシを作るうえで(もしかしたら作っていくうちに)のテーマとゆうか、ヒントとゆうか、作り手の概念とゆうか、そおゆうのが垣間見える。ニーチェとかスタンダールとか人生につまずいた経験がある人なら一度か二度はそれらの本を手にとってみたことがあるはず。
まあ、なかったのならなかったで別にええすけども。。。
ってかまあ純粋にそおゆうインテリゲンチャはカッコええと思う世代ですけどもw
最後にマキシマが引用した ヨハネの福音書「一粒の麦、もし地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。」とゆう意味がイマイチわからないままです。アンタがやろうとしてることは間逆なことやないかい?いや滅んでこそ真を知れってことなのかい?もしくは自分に当てはめてあれほどあがなっていたシビュラとともに生きることも悪くないと考えたのか?
はてさて。
これから2期も始まり、劇場版も公開とこれから楽しみ満開なサイコパスですが、今後これほどの深みのある作品に仕上げてくれるのかどうか、皆さん見ものですぞ!!