ホロムギ さんの感想・評価
4.0
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
推理の答えよりも、キャラの細かい表情が見どころ!
わたし、気になります!
というヒロインのわがま・・・訴えによって主人公が推理する。
可愛い女の子にお願いされたら断れないですよね☆
手を握られて懇願されるわけですから。
主人公は省エネを基本としていて、余計な労力は使わないと心に誓っていますが、純真無垢・純情可憐!そんな子が急接近してキラキラした目で見つめてくるわけです!どんなに重い腰でもとたんに軽くなりますよ!
このアニメは2回見ることで面白さが倍増します!
私が一度目を見た時は推理に迫力がなく、推理の結果がしょぼく思えてしまいました。
話自体は大きなものではありません。
日常に感じる「何故だろう?」「何だったのだろう?」という数時間たてば忘れてしまうようなことばかり。気になると言えば気になるかなーぐらい。
日常のことを推理するわけで、何か大きな闇を解き明かすわけではないのです。だからこそ推理を聞いても、
「それだけ?」
って思ってしまいました。
ということで、このアニメの見どころは推理ではありません。
キャラとその表情です。
背景は美しいですし、女の子は可愛い。
そして表情豊かです。今このキャラは何を感じ、何を考えているのだろうか。それを見るアニメです。
事件の結末をわかったうえで見ていると、細かい仕草が伏線になっていたことに気づきました。
思わず「なるほどっ!」と声が出てしまいました。
17話、「クドリャフカの順番」
強い劣等感の話となりました。
{netabare}
「期待」
この言葉の捉え方が私も変わりました。
なるほど…とても残酷で嫌な言葉です。
そう思えるのはプライドがあるからこそ。
もしくは努力をしたからこそ。
8話、「試写会に行こう」でイリス先輩のお話にありました。
運動部に補欠がいた。
どんなに努力しても勝てない有能な人材がいた。追いつけない天才がいる。
しかし、その人はmvpに選ばれ、インタビューで答えた。結果が出たのはただ運が良かっただけ。
自覚していない天才を見ていると、バカバカしくなる。
自分より上にいる人は手の届かないほど高みに居て欲しいと願います。そうすれば、仕方ないあの人は天才なのだと諦めることもできるでしょう。
しかし、それが近い存在であればあるほど嫉妬は強くなる。そして、その天才自身にやる気がないと憎くなる。
何故、自分の努力は報われないのだと…
何故、自分は特別ではないのかと…
厨二病と言われるのかもしれませんが、特別な存在でいたい。自分の好きなことは誰にも負けたくない。
嫉妬してしまうのは仕方ないこと。
データベースだからと強がる。
自分も変わりたい。変えたいと努力したにもかかわらず、平然とやってのける天才。
それに対するデータベースの大人な対応…
特別な存在になんてなれない。それが現実だから。でも、なれる人間が何もしないのはバカバカしくなる。
やっぱり人間味がなくて、私は君を好きになれないよ。
ただ、気持ちは痛いほどわかった・・・。{/netabare}
キャラの小さな感情の変化を楽しむアニメです。なかなか気づきにくいのでお時間のあるときにじっくり見ましょう☆