退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「私、神様になっちゃった」<追記>
[かみちゅ!]
中学生の神様に突如なる少女のお話。ちょっとジブリっぽさもある。
始まってすぐ「私、神様になっちゃった」のセリフ。これに尽きるのではないかと。
違和感がないんですよね。この町の人達がすぐ神様の出現に馴染むと言うか、もうすでに神様が存在していたかのように振舞う人々。そこが一番多きい所ではあるんだけど、主人公:ゆりえが頼りなくて神様っぽくなくて、回りの人々が神様と認めているから神様に見えてくると言うのが多きいかもしれない。
物語は、もののけやら、人やら、物なんかにも意志があって、大まかに言うと相談にのって解決する流れ
本作の魅力は神様やらもものけやら独特の性質が特殊であるものの、それを表現というか、馴染ませ、同じ空気を吸ってる風な寛容さ。
様々な神様がいて、そんな不気味な神様達、もののけ達が見えても、非日常的な事実を日常化し、それを見事に落とし込んだ空気感は魔法のようであり、高級なようで、普通に感じさせる一品のよう。
音もちょっと古いと言うか、童謡のようなメロディのOPから始まり、作中流れるBGMものんびりとフルートとか吹奏楽の楽器が多く使われている所間もゆったりした所と、神の世界や、盛り上がり所における日常との緩急ある演出は迫力がある。
ドラえもんみたいにハイOKではなくて、お手伝い感覚な所も自然であり、好印象であり、ジブリっぽい。
少しずつ、神様としてではなくて、中学生として少しずつ何かに気づき、成長する姿が大袈裟じゃないんだけど、スっと心に溶けていくような所が堪らない。
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・ジブリっぽい
とは言いつつもジブリが持つプロットみたいなものに、いつの間にか、作っている間にハマっていったと言う方なのかもしれない。
ただ、ジブリはジブリでナウシカにはオウム、トトロにはトトロが存在する世界観の作りの下敷きがあってなりたっていると思うんだけど、本作は各話違うのが見れるわけです。
戦艦大和の回においては大和をご立派に描かれていて、古い海の家の雰囲気からレトロなレコードソングが流れてきそうだし、対して火星人はブニョブニョ作画で、電波ソングが今でも流れてきそうな回に早変わりする。
その早変わりさが妙であり、されっとできちゃう所がかみちゅ!の魅力なのかも知れないし、つまるところ、神様ゆりえが初見で馴染んでいる所に収まるのかもしれない。