もりもりにーと さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
原作未読だと消化不良のまま終わってしまう
内容は、人間と見分けのつかない"喰種(グール)"という生き物が潜む世界を描いていて、いつ襲われるか分からない恐怖と戦う人々の話。かと思いきや、主人公が人間からグール側の世界に入っていったことから、意外とグール側の人間を襲う事への葛藤や派閥争いなどが描かれている。グールを単純な恐怖の対象として描かなかったことで、ただのパニックものにはならずそこそこ楽しめたのだけど、描き方自体は定石通りであまり目新しさはなかった。
この作品で突出している点は、残酷なシーンや狂気を扇情的に描いている点。ここだけはありきたりなストーリーとは一線を画していた。サイコなキャラクター、目を覆いたくなる展開が多く、そこが刺激的で面白いと思える部分となっている。苦手な人には(特に最終回は)お勧めできない。
しかし、原作未読の私でも分かるくらい、このアニメは圧倒的に尺が足りない。最後まで観終わったけど、急展開といい、たくさん謎を残して終わっていった感がある。この作品は原作を読んでほしくて作った催促アニメなのかなと思った。