手乗りラビット さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
一つの見せ方としてはアリ。ただ求めていたものとは違う。
勿論と言いますかアニメ版全話を見てからの視聴です。
放送時に1回、DVDで1回、再放送で1回の計3回通して見てからの劇場版でしたので、内容としてはこんな感じかと大方予想どおりでした。
見た方は分かると思いますが、約90分弱の作品の大半がアニメ版の総集編です。その所々にめんまとの出会いやめんまが消えてからのその後の展開が入ってくるという作りで、期待値があがっていた分少しガッカリさせられた感じが強いです。
個人的にはどうしても続きを作りたいのであれば、わざわざ劇場版にせずともOVAとして出した方が良かったのでは?と思います。もしくはコミカライズされているわけですから、そちらで補填した方が良かったです。
作品がテレビ版で完結しているのにわざわざ劇場版にしてしまう作品は、アニメに限らずドラマなんかでこういう作りのものがたまに見られますが、アニメで大いに泣かされた自分としては、商業的な臭いがしてしまってすんなり入りにくかったです。アニメ版で綺麗に終わっていたわけですから、その後の展開は各々の受け取り方に任せておく方が良かったのかなーと思わされました。劇場版で見せられた展開は、この作品を熱心に見ていた人であれば、「超平和バスターズならそうするはず」と思っていたであろう展開だったと思います。それをわざわざ劇場版という形で見せるのは野暮に感じました。おそらくですが、多くのあの花ファンが観たかったものというのは今回のようなものではなかったと思います。完結した作品のその後という見せ方のひとつとしてはアリなのかもしれませんが、もっと違ったアプローチがあったと思います。例えばそれぞれの気持ちの変化であったり、それぞれの関係性の変化だったり、そういっためんまが残したものが見たかったです。
この作品を見せられて、面白い面白くない、良かった良くないの判断をするのはちょっと難しいかなというのが正直な感想です。