クゴ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
若気の至り
このコンテンツが小中学生に売れる理由が何となく分かった気がする(勘違い)。超能力的な中二的(定義に沿ってんだか沿ってないんだか)な話も、まあそうなんですけど。超能力=「思春期の自意識の現れ」となっている所に暗に共感を抱いているのではないでしょうか。
例えば、団長の気配を消す能力は「自分が透明になってしまうのではないか」という虞から。これはピングドラムにも通ずるというか、そもそもは酒鬼薔薇聖斗さんからですが。如月さんは思春期の「人に見られている」感とか「目立ちたい」感とかからの能力かな。伝えやすいから、分かりやすい二人で。
で、擁護派から転じると、アニメ畑外からの脚本家について否定したい。
総じて、その手の脚本家は、文章という段階からアニメという具体的なものになることに対する意識が薄い。
アニメに於いては、文章で読む時の所謂「脳内補完」の力が無くなることを考えていないのでは?と思ってしまいます。
そりゃ脚本家が全て悪いということは全くないと思います、稿を重ねてから使われるはずなんで。
しかしながら、『メカクシティアクターズ』の様な成り立ちのアニメは、原作者=脚本家の意志を尊重して創られていると思うので、極力そのまま初稿が使われているのではないでしょうか。
結局、否定というか仕方がないよねっていう話に収まってしまいましたが、どっちの方が良いというか幸せなんですかね。
マフラーってヒーローと蛇のメタファーなんですね。
つまりは過去に縛られるという事。
このアニメの異常性って過去編を七割(※私の体感です)が占める所で、もうそれって普通のアニメだと現在と同じ意味を持つじゃないですか。
でも現在と未来を描く作品って無いですよね。
当たり前な話で、未来は不確定だから。
『メカクシティアクターズ』の最終的に伝えたい所は、そういう事だと思います。
このアニメが好きな人に『デジモンアドベンチャー02 デジモンハリケーン上陸!!/超絶進化!! 黄金のデジメンタル』をオススメします。