にゃんにゃ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いつか、一緒に越えよう。
父親の残した小型船「ヴァンシップ」を操る少年クラウスと、その幼馴染ラヴィ。
かれらはいつかグランドライン…じゃなくてグランドストリームを越え、父を超える日を夢見て、
今日も空を舞う。
そんな毎日を繰り返す中、2人は運命に導かれるかのように、1つの船にたどり着く。
そうそれはアレックスの乗る船、シルヴァーナ。
眼に映る人を守ろうと、シルバーナに残るクラウスは、
次第に戦争という大きな渦に飲み込まれていく。
ラピュタをパクッ…じゃなくて彷彿とさせる、雲の上を舞台にした冒険活劇。
音楽もいいし、映像もすごくきれい。とてもよかった。
そして何より、登場キャラがすごく魅力的。
その魅力には、ストーリーすらも色あせる。(ただわからなかっただけ。)
まず序盤を引っ張るのは、ラヴィ。
ストーリーとともに、がむしゃらに突っ走るクラウスとは対照的に、とても現実的で的確なラヴィ。
話がわからない中で、彼女の存在感は大きかった。
彼女の迷いと決断には心熱くなるものを感じた。
そして中盤から魅力的なキャラが目白押し。
タチアナ、モラン、ソフィアにルシオラ…
誰一人、手抜きの無い描写には感服。
個人的にはディーオがとてもよかった。
初めのうちは彼が何をしたいのか全く分からない。
一つ一つの言動がすごく意味深なのだが、
本当に意味があるのか、ただの気まぐれなのか、全くわからない。
とても気になって観ていた。
そんな感じで観ていたら、もうクライマックスだ。
ほぼ一日で観終わってしまった。
最後はきれいにまとめようとしすぎたか物足りなさも残ったが、
とても満足できた。
個人的には、どストライクな作品。