たんぽぽの花 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
機械の気持ち
日本には九十九神と言う伝承がある。物に魂が宿ると言う物だ。
このイヴの時間に登場するアンドロイド達はまさにそれに近いのではないでしょうか?あと、人に服従すると言う立場は人では差別になるのに、アンドロイド達には当てはまらない、色々な事がAIでは矛盾となりイヴの時間と言う居場所に行き着いたのではないでしょうか?人間は人間、アンドロイドはアンドロイドしか解らないと決めつけてしまったら、それはとても人間の愚かさを表現する事だと思います。昔、携帯ペット『たまごっち』が発売され
何日か世話をすると色々変化し、最後は死ぬ所まであったのですが、
子供の中に自分の世話したたまごっちが死んで泣いた子供、大人が沢山いました。機械的プログラムでも愛情が入ると親近感がわき、そういった現象も
おきます。実際に映画で涙する人も解釈次第では作り物で泣くと言う事ですし、アニメや映画でも泣きます。そいった気持ちがAIに理解する事ができるようになると、今の世界はすごく変わるでしょう。それは良い物なのか。悪いものなのかは判断はお任せします。作品のイブの時間で人とアンドロイドの差別をしない店、それは人間、アンドロイド、お互いに解り合える場所だったと私は思います。短編で表現の判りにくい所は有りましたが、人間の作ったロボット三原則とかは、時代によって変えるべきものなのかも知れません。人の世も時代に応じて法律が変わるのですから、変わらない物程おかしいと思います。実際にこれからは人間によく似たアンドロイドも出てくるでしょう。それは人間にとってもアンドロイドやロボットとにとっても幸せになるように考えて行かないとダメだと言う事をこの作品で感じました。