notko さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
いまさらだけど好きすぎて
本当にいまさらです。5年前くらいかな。
自分はアニメというかこの原作が一番好きです。
狼と香辛料は経済を扱った独特な作品。
最近の作品にはない魅力をもっています。
最近だと学園系で主人公が複数のヒロインといちゃいちゃするような作品が多いです。嫌いというわけではありません。好きですよ。
けど狼と香辛料は旅の初めから最後まで主人公のロレンスとホロだけです。
旅そのものが甘くて渋い果実です。
2人きりの長い旅、二人の心は互いに惹かれていきます。
時に旅の途中に事件に巻き込まれ、互いを想いあうがためにすれ違いもします。その苦難を乗り越えると二人の心はさらに近づきます。
自分の気持ちに気づいているけど、それを口に出すことはしない。人と神。種族の違いひいては寿命の差でその一歩が互いに踏み出せない。結末はわかっているのに二人は旅をすることをやめない。
このつかづ離れずの関係がとても心地いいです。楽しく今を生きようとする二人の旅は見ていて(読んでいて)哀しくもとても気持ちがいいものです。
ホロは長い時間生きた神なだけあって老獪で、それとは裏腹に見た目は亜麻色の髪をした10代ほどのかわいい少女です。
そのかわいらしい容姿を駆使するあざといしぐさは逆にかわいさを感じます。
なにより一人称を「わっち」は強烈です。悶えます。
タイトルの通りホロとロレンスの掛け合いはスパイスが効いています。
相手の心理を読み取る必要のある商人と長い時間を生きた賢狼の会話は一味違います。
商売を巡った商人の熱い駆け引きはとてもおもしろいです。
心理描写は豊富にあるのでよくわからんってこともそんなにないかもしれません。自分はそこそこ難しいと思いましたが。
自分はこの作品がとても好きなんですがうまく言葉に表せません。
全然書き足りないのですが、書こうとするものが漠然としすぎててどうも…
つまりまとめるとホロはかわいいということです。