にゃんちゅー さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
事件を少女が解決してそれを男の子が支える話
1924年第一次世界大戦後のヨーロッパ、ソヴュール王国はヨーロッパにある架空の王国。
フランス、イタリア、スイスと接しており、国土は小さいが豊かな国で、第一次世界大戦でも連合国の一つとして勝利を収め、占いや魔術を国家運営に取り入れる「オカルト省」という官庁が存在し、「科学アカデミー」と対立関係にある。
アルプス山脈のふもとにある聖マルグリット学園は、長く荘厳な歴史を誇る寄宿学校で、ソヴュールの貴族の子弟達のみが入学を許されていたが、大戦の後は同盟国からも優秀な留学生を受け入れていて、久城一弥はこの制度を利用して聖マルグリット学園に留学した。
久城一弥は、当時の欧州では珍しい黒髪に黒い目と学園に伝わる怪談から「春に来る死神」その人であると噂され、その為に友人が出来なかった。
しかし、図書館塔の頂上にある植物園で天才的な頭脳を持つ同級生の少女ヴィクトリカと初めての友達になる。
ヴィクトリカの腹違いの兄でソヴュール警察の警部が事件を持ってきたりして、久城とヴィクトリカは色々な事件を解いていく。
{netabare} 物語の後半では『第二次世界大戦』が勃発し、満州北部と思われる地域で日本軍部隊が極東ソ連軍と戦闘がおき、久城も繰り出される。{/netabare}
{netabare} そもそも戦争の際にヴィクトリカの父親が、ヴィクトリカをオカルト省の兵器として使おうとする考えから全てが繋がる。
事件を解決させたりするのもそのせいで、ただ観るのではなく、最後にどのように繋がるのかを考えてみると、ただの事件解決だけじゃない事が分かります。 {/netabare}
{netabare} 最後にヴィクトリカが日本で久城の帰りを待っていて、会えたところがまた良かったと思います。
欲を言えばヴィクトリカが日本で言葉が通じず、どう過ごしたかを少し加えてくださったら嬉しかったです。 {/netabare}