takarock さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
宇宙(そら)の下で人は生きていく
2003年放送全26話の言わずと知れた名作アニメです。
「あらすじや舞台説明」
時は2070年代、人類は宇宙開発を進めており地球だけでなく
月や火星にも居住している人たちがいるといった環境です。
多角的に宇宙産業を取り扱う巨大企業「テクノーラ社」に入社した
新入社員の田名部愛(たなべあい)が配属されたのは
社内でもお荷物部署とされている「デブリ課」。ここから物語がスタートします。
デブリとは宇宙ゴミのことで業務内容はデブリの回収です。
私は最初公園のクリーン運動などを想像していましたww
デブリの大きさはまちまちですが、
大体トラックやバスくらいの大きさを想像してもらえればいいと思います。
それをデブリ回収船で回収するという極めて専門的な業務です。
作中ではお荷物部署らしく普段は賑やかでおちゃらけた人たちが集まっていますが、
死と隣り合わせの仕事故にいざ仕事となると現場は真剣そのものです。
さて、何故こんなにも長々とあらすじや舞台説明を書いたのかというと
どうでしょうか?
もうこの時点でしませんか?所謂名作の香りってやつが・・・
NHK制作とあって宇宙空間での動きや舞台装置等非常にリアルで、
良く作りこまれているなぁと素人目でもそう感じました。
まさに隙がない作品なのですが、それが前半の感想にそのまま当てはまります。
前半は1話完結の話が続いていくのですが、
どの話も「これはいい話だったと言わざるを得ないだろう」と
本当にケチのつけようがなかったです。
唯一難点を挙げるとすれば新人の田名部愛が「愛が足りない」などの
空気を読まずに理想論を振りかざしてくるのがうざかったというのがありますが、
これも後々大きな意味合いを持ってきます。そう考えると本当に隙がないですねw
一話完結と言ってもその中で人間関係は進展していくのですが、
そのスピードは結構早いのでちょっと驚きました。
なのでキャラたちのちょっとした気持ちや態度の変化なんかを
追っていくといろいろな発見があるかもしれませんね。
後半は深いテーマを取り扱っているということもあり重い話も増えてきます。
前半のポップな雰囲気が好きだったという方もいるでしょうが、
私は山場を作り物語を収束させていく為には谷の部分も必要だと思っています。
すなわち、葛藤の描写だったり、
それまで良好だった人間関係が崩れ諍いが生じたりするというようなそういう描写です。
しかしそうした描写があるからこそ山の部分がより輝きを増しますし、
これこそが物語に深みを与えるということだと思います。
この作品のテーマに「夢」だったり「愛」だったり様々なテーマが挙げられると思いますが、
私が感じたテーマは「生きていくこと」ですかね。
この作品は様々な人に観て欲しいと私は思っています。
「アニメなんて・・・」とアニメというジャンルはまだまだ偏見の目に晒されていますが、
ならば「プラネテス」を観てみろと私は言いたいですw
本作をお気に入りの棚に入れるかどうか実はまだ迷っているのですが、
これだけははっきりと言えます。間違いなく名作です。
「すげーどーでもいいおまけ(むしろ何故載せた!?)」
{netabare}デブリとは宇宙ゴミと上で説明しましたが、
ゴミっていうのはその人間の人格なり生活スタイルだったりが顕著に表れるものだと思います。
その人のゴミ箱を漁ればその人がどういう人間なのかというのは分かるものです。
さて、ここで私のデブリを紹介したいと思います。
ガソゴソ・・・
これは昨日使ったピーピー おっこれは大人のピーピー
ああ、これはこの前ア◯ゾンで購入したピーピー いかん!これはピーピーピー
・・・どうやら皆様にお伝えすることはできないみたいです。
例えるならこれらのデブリは
妄想という宇宙の中に星屑のように消えていった男の浪漫かな(キメ顔で)
誰ですか?今私のことをデブリと呼んだ人は?(・ω・= ・ω・){/netabare}