Lovin さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:石黒昇
監督:石黒昇
脚本:星山博之
キャラクタデザイン:平野俊弘
ゲストデザイン:美樹本晴彦
制作:あいどる、ビクター音楽産業
話数;全1話
主題歌:「背中ごしにセンチメンタル」
by 宮里久美
挿入歌1:「風のララバイ」
by 宮里久美
挿入歌2:「TOMORROW BLUES」
by 宮里久美
挿入歌3:「淋しくて眠れない」
by タケウチユカ
{/netabare}
■感想
VHSを視聴。少年が暴れる話。
物語について簡単に説明しておくと、ある組織が人類にとっての重大な事実を隠しつつ、密かにある作戦を遂行している。その作戦の最終段階における重要な兵器を、少年は友人から入手する。それを切っ掛けに少年の身辺で血生臭い事件が起こり始める。
そんな中、様々な方面から俄かに信じ難いこの世の理についての情報や、作中でアイドルとして描かれているEVEからのコンタクトが舞い込んでくるが、情報を整理することが出来ず行き場のない怒りでモヤモヤしてしまう少年。その挙句・・・
この物語には続編があり、一つの作品としては中途半端な終わり方をしている。友人が最終的に命を賭けることになった兵器を手に入れた少年は、悪戯に見せびらかした事以外は、本能の趣くままにただ暴れまわっていただけだからだ。
この作品の評価について、現時点ではこれ以上しない。続編ありきの作品なので、その時点で評価するのが正しいと思うからだ。この作品には続編に対する期待が要求されると思うのだが、それに関しては問題ないと思う。謎が謎のままで全然スッキリしないからだ。
制作当時、私はアニメトピアという番組をAMラジオで聴いていた。やたらとCMや制作進行について情報が流れていたが、どうも「マクロス」のスタッフが再集結、というのが話題だったらしい。マクロスのTV版を視聴していなかった私には何のことだか判らず、ただ「凄い作品なのかな?」と感じただけだった。
そんな私でもわかるのはキャラクタデザインだけだったが、あの美樹本晴彦のキャラなのでインパクトとしては十分だった。今になってエンドロールを見ると、キャストに於いてもスタッフに於いても、私でも知っているような方々が名を連ねていた。
私の知る限りの名前で申し訳ないが、キャストでは、ヒロインに川村万梨阿、その友人に冨永みーな、悪役(?)に塩沢兼人、それ以外でも三ツ矢雄二、山寺宏一、飛田展男、そして大物役に小林清志と中々に懐かしく豪華だ。スタッフには、絵コンテに梅津泰臣、原画に庵野秀明、よしもときんじ、梅津泰臣、作画監督に美樹本晴彦(キャラデザだから当然?)、此方も未だに活動著しい面々が揃っている。
主人公の少年が不良(たけのこ族?)だったり80年代臭が強めだが、キャストやスタッフに懐かしさを覚える方にならお勧めしたい気もする。だが、OVAだからなのか、殺害シーンや性的描写が生々しく、現在の放送コードレベルを想像している方にはお奨めできない。
■蛇足:{netabare}
Google先生でメガゾーンを検索しようとすると「メガゾーン ベッドシーン」という候補が登場する。
確かに、まあそれなりに生々しいシーンではあったが、あきそらやヨスガノソラの方が大概だ。
また、作中プログラムを解析するシーンで画面の描写があるが、まごうかたなき8085アセンブラだった。
1画面程度のアセンブラを解析しても全体像は掴めないが、概ね正しいと思われるニーモニックの並びだった。
しかしよく考えると、Z80に巨大宇宙船をコントロールするパフォーマンスはない。
何せメモリ空間が64kb(64,000バイト)しかないのだから。
バンクという手段がないわけではないが、動作クロックはどう頑張っても20MHz程度なので無理がある。
当時のSFに突っ込むのもアレだが、今の時代となっては、現実的に描いたことが仇となってしまった例かもしれない。
その後に描かれる解析画面では、インタプリタBASICのリストらしきものがあるが、こちらは滅茶苦茶。
GODZILLAとかCREAM LEMONとかまであったりする。
{/netabare}