まめ さんの感想・評価
3.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 1.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
倫理を放棄した先に見えるもの
一時期、一世風靡した典型的SFの正統後継であるように思う。
イヴの時間という
倫理観、常識、シガラミを取っ払った(かの様な)
異空間で展開する短編集。
主人公たちの「所詮ロボットのくせに」という態度にもあるように
前提として、自我を持った人工物の尊厳 が最優先のテーマになって
しまっている(ように見える)のは
犬猫のようなペットと、設定として重なるような部分があるので残念だが
他作品、攻殻機動隊やヨコハマ買い出し紀行のように
その段階を超越して話が進んでいるとより没頭できたように思う。
テーマだけで考えればSFでなくとも、察処分される犬猫をあつかっての
動物カフェでも内容としては変わらないわけだから。
個人的にはこういったディストピア、異空間、な雰囲気は好きなので
もっと設定を活かした話であればよかったなあと思う。
設定としては
謎のマスターが営む、コンセプト喫茶
そこで事件が起こらないわけもなく…
なのにねえ。
まだ伏線も未回収だし、
続編をにおわせる終わり方に今後を期待したいです。
倫理を放棄した先に見えるもの は何なのでしょう?