「とらドラ!(TVアニメ動画)」

総合得点
90.9
感想・評価
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53169
ランキング
45
ネタバレ

余命幾ばくもない青年 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメ初心者にこそ観てほしいアニメ!

二人の主人公、高須竜児と逢坂大河はお互いがお互いの親友に恋をしている。そこで二人はお互いの恋が上手くいくように、互いに協力し合っていく、学園ラブコメディアニメ。

まずは、「とらドラ!」の良い点と悪い点を見ていきましょう。

≪良い点≫
*どのキャラも個性的で魅力的
*また、友達を思うやさしさも持っているので、キャラに愛着が持てる
*前半は学園ものの王道とも言える内容で、初心者の人でも入りやすい
*後半は予想以上にシリアスな展開で引き込まれる
*作品全体を通して、キャラの成長が感じられる
*主人公がイケメンでなく人間味に溢れているところが逆に良い
*物語とOP,EDがマッチしている(前半後半の物語の変化にも対応している)

≪悪い点≫
*前半は学園ものの王道的な内容であるが故に、この手のジャンルのアニメを観てきた人には飽きやすい内容に感じるかも
*前半部分のテンポが多少悪く、中盤(10話辺り)中だるみを感じた
*知名度が高いがために、内容に対するハードルが上がっている感がある
* {netabare}生徒会長選挙の話を過ぎると、北村の存在感がかなり薄くなる{/netabare}
* {netabare}竜児の成長を描いていただけに、最終的に進学するのか就職するのかという結の部分まで描いてもらいたかった{/netabare}

以上を踏まえて、こんな人に「とらドラ!」をおすすめしたいです。

*アニメ初心者でとりあえず、メジャーな作品を観たいと思っている人
→前半はコメディ要素が強めの王道的な学園アニメなので、初心者の方でも非常に入りやすいです。長さも25話とちょうどいいです。知名度も非常に高く、どこのサイトを見ても大抵ランキングトップにその名があります。
*ラブコメディアニメを観たことがない人
→本作は、ラブコメに関しても王道的な作品となっているので、ラブコメを初めて観る作品として非常に適していると思います。どのキャラも必ずやさしさを持っており、愛着が持ちやすいところも評価できます。
*感動的なアニメを観たい人
→後半にかけてはストーリーが一変し、シリアスな内容になっていくので、泣ける場面も増えてきます。また、後期は特にEDへの入り方が素晴らしいところもポイントです(自分はEDを聴いただけで泣きそうになります笑)。

一方、恋愛ものは主人公がイケメンじゃなきゃ嫌だ、王道過ぎると逆に物足りなさや味気なさを感じやすい、数話観てもキャラに魅力を感じない、という方々は楽しめないかもしれません。また、メジャーな作品ですが、かえって期待しすぎずに観る方が良いと思います。

【総評】
ラブコメに分類されるアニメを観るのは初めてのことだったのですが、とにかく観やすいというのが一番の印象でした。実際に、1日6話ペースで25話を4日で観終えました。これは、まったりとアニメを鑑賞する自分にとってはかなりのハイスピードでした。
評価基準のストーリー、キャラ、音楽、作画、声優はどれをとっても高水準なできです。作画に関しては、観る前は萌え要素が強めに見え、そういうアニメなのかなと思っていましたが、実際に観てみると、作品の雰囲気にあった作画で抵抗感は全くありませんでした。声優さんについては、ペルソナ4のファンである自分にとって、釘宮さんと堀江さんが共演しているのは地味にうれしかったです(笑)。あにこれの総合ランキングで3位に君臨しているのも納得できるできでした。気になっている方は、是非観てみてはどうでしょうか?^^

【ネタバレありのレビュー】{netabare}
後半のシリアスな展開の中では、多少どろどろした内容もありましたが、自分は不快に感じませんでした。それは、登場人物のやさしさが「とらドラ!」全体の雰囲気を作っているからだと思います。本作のキャラは皆、親友のことを最優先に考えて行動できるやさしさを持っています。最初は、その親友を大切に思うが故、混乱に陥っていきますが、最終的にはそのやさしさが竜児と大河を結びつけます。二人の主人公が親友のやさしさに支えられて「恋」から「愛」に結ばれる。やさしさに包まれた作品だと思います。
ちなみに、自分が作中で最も好きなキャラは「竜児」です。観ていて本当にやさしいやつだなーと思いました。あと、料理があれだけ上手いのも非常に羨ましいです(笑)
女性陣の中では「亜美ちゃん」が一番好きです。5人の中でも一番客観的に状況を判断できていて、5人の関係に深みを与えてくれる人物だと感じました。最初は大河と仲が悪かったけど、次第に良くなっていくのも変化が感じられて良かったです。
印象に残ったシーン、感動した場面は、会長と大河が喧嘩するところ、クリスマスツリーの星を竜児とみのりんで一緒に直すところ、雪山で逸れた大河を探すところ(この回のEDへの入り方は最高)、バレンタイン当日に竜児とみのりんで大河を追いかけるところですね。どの場面も泣けます!
{/netabare}

投稿 : 2014/09/12
閲覧 : 98
サンキュー:

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