しかchan さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
俺の命は君のものだ、だから君のために使う、最後の一瞬まで一緒にいよう
ゲームの世界に閉じ込められた人々の戦いを描いた近未来SFファンタジー作品である。
【良い】
・背景画
ゲーム内の世界観をよく表しており、繊細で綺麗である。
・音楽
BGMが壮大で聴くと感情が高ぶる。
【悪い】
・桐ヶ谷和人の描き方
主人公である桐ヶ谷和人(キリト)の一貫性のない言動があまりにも目立つ。
{netabare} 例えば、SAO編の序盤では2話で悪役を被り、孤高の剣士を気取って他のプレイヤーから距離を置いたが、早くも3話で遥かに格下のパーティに潜り込んでいる。
さらに、その格下のパーティのメンバーが全滅して悲壮感を漂わすが、4話ではそのことを忘れたかのように年下の女の子と馴れ合う。
話の間にそれなりの期間があるという説明があったが、もう少し納得のいく描写がほしかった。
ゲーム内での時間感覚を伝えきれていないので、キリトの言動に違和感を抱かざるを得ない。{/netabare}
・設定
ゲーム内での死=現実世界での死という緊迫した設定が生かされていない。
死の恐怖に怯える、精神が錯乱して自殺する等の緊張感のある描写が少なく、実際にゲームオーバーになったプレイヤーが現実世界のベッドで死亡するような描写はないので、デスゲームであるという実感が湧かないし、説得力に乏しい。
【総評】
キリトに自己投影ができれば、楽しめる作品だと思う。