ソラ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
阪神中日
16話のJK殴り合いのシーンについてのだらだらメモ。
今時の学生というか若い世代は健全な殴り合いの喧嘩による「生」の付き合いなんてせずに、冷戦、いじめ、SNSでの誹謗中傷みたいに粘着質なことばかりしているイメージを
持っているまたは持たれていることは否定のしようがない。事実社会問題の一つともされているわけだし。
しかし、視聴している時ってそんな違和感を案外自然に受け入れることができてしまっているのは
とらドラの上手いところだと素直に賞賛したい。なんていうか焦らし方が上手いんだろなぁ。
前半のベタベタな心理描写のラブコメを耐えて見続けれたから受け入れることができたある種印象操作なのかもしれないが。
アニメだからある程度のリアリズムを排除しても気にならないようになっていると言ってしまうとミもフタもないけど。
なんだかんだいってコメディから恋愛ものに移り変わるお話の一つの基準に位置づけしまっている。
とらドラのヒットによってラブコメがアニメ界の一つのトレンドになった側面も強いわけだし。
こういうド直球な「生」の付き合いが欠如している的なと批判をされているように感じて
気分を害してしまう人もいるのでしょう。
結局批判ってのは偏見、誤解、被害妄想などの上で構造されたものなんだから仕方ないんだよねやっぱりさ。
SNSが繁栄して匿名性が増えたことによってコミュニケーションの溝ができたことなんて言われんでも分かっとるから説教すなや、
みたいな主張が出てくるのはそれはそれで納得してしまう。
というかそもそもそんなお外のお話なんかよりも登場人物のトチ狂った描写おもろいなとか
そんな風にばっかり見てしまってた私にとってはけっこう貴重に思えてしまって
今更ながら記載してしまったわけでございます。
多分、リアリティより脚本の斬新さ面白さなどを優先に考えているからこういう思想に至ったわけなんでしょう。
■補足
比較対象としては、杉田成道を出すのが一番分かりやすい。
http://news.livedoor.com/article/detail/9042490/
以下、引用。
大石静氏「今風の男の子たちが、つかみ合い、殴りあうのに違和感があって、
登場人物に説教されている気分になって。誰のことも愛せないな、やっぱり」
杉田成道「ありえないリアリズムですけど、そこを超えるある種の真実というか、
人間が根源的に持っている何かが見る人に訴えれば、それはそれでいい。
どうせダメなら、ド直球を投げてみないか? と。できれば、どこかで視聴者がミットで受けて欲しいと願っています」