ダレイオス さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
実は萌えアニメってだけでなくストーリーもかなり良かった。
このアニメは昔見た時はこのくらいが普通だと思っていたのですが
今年の5月と8月にDVDで見直した時に思ったのですが
元は子供向けとは思えないくらいストーリーがしっかりしているアニメでした。沢山アニメを見るようになって気付いたのですが後になって
ストーリーがかなり良かったんだなと気付けるアニメだなぁと思います。
普通は子供向けアニメは大人が見るとしょうがないかなという
大人には見るにキツイ子供ぽいストーリー展開が多い中(子供向けなので当たり前ですが)
主人公の桜やその友人の智世は小学生キャラとは思えないくらい大人な性格で
他人を思いやったり信頼したりの関係は大人が見てもとても良いもので
見ていて心に来るものがありました。
智世は桜のことを好きだけど桜が幸せになってもらえれば
桜が好きな人と結ばれることを望むとか大人の態様には感心させられるし
桜にしても自分がカードに襲われてピンチになっても他人を思いやる気持ちを忘れずに
助けようとするまじめな性格は自分は好きだし、その健気な所は可愛いなと感じました。
父親に対しても心配かけないように努力したりする大人な所は心地いいし
見た目が可愛いだけでなくて性格の良さを素直に好きになれます。
小狼にしても最初はカードを集めることしか考えてなかったので
それを集める桜との出会いは最悪でしたが
一緒にカードを集めているうちに桜の優しさに気付いていき
徐々に性格が丸くなり、クロウカード編の中盤以降は桜と協力して
カードを集めるシーンは和むものがあり
魔力消費の高いタイムのカード使って桜を助けたりするシーンは
小狼が疲れてボロボロになることが多いのでそのシーンはカッコいいなと思いました。
桜と小狼を暖かく見守る智世も可愛くてその関係はかなり良かったと思います。
ストーリーに関しても1話で最終回の場面が出るのですが
それに向けてストーリーが徐々に進行して行き
最後は綺麗にまとまり、そういうことだったのかという説得力がある終わり方はとても良かったと思います。
特に観月先生に関しては{netabare}ミスリード的な扱いでおそらくは
見ている殆どの人がラスボスかもと思いそうですが実はそうではなく
しかもちゃんと目的があったという展開には制作者にやられたと思いつつも
上手く話が出来ているなと感心させられました。{/netabare}
感動出来るエピソードも後半多く、ダッシュのカードの回の陸上部の女の子に対して
桜の優しい気持ちがわかる回で感動しましたね。
小狼も桜の優しい気持ちに答えて粋なはからいをするので凄くいい回でした。
桜が風邪を引く回も桜の頑張る前向きな姿や
小狼がそれを見て心を打たれる姿はとても良く、桃矢の優しさもこの回では見られて
感動出来ました。
とにかくクロウカード編は後半に良いエピソードが多く終わり良ければ全て良しでした。
気になる所は当時中学生の桃矢と観月先生の関係はまずいのではと思いました。
彼氏彼女の関係だったって考えてみたらまずいですね。
利佳と寺田先生は原作ではかなりまずい関係なのですが
アニメでは利佳の一方的な恋愛感情に留まっているので普通の恋する乙女
ぐらいにおさまっていたのでこの点は良い変更でしょうね。
流石に大の大人が小学生と関係を持つのは言い方は悪いですが犯罪に近いですからね。
その他にも男同士で恋愛感情的な関係になるのは
友情とはまた違う異様な光景で自分は悩まされましたね。
キャラの評価5でもいいかなと考えましたがその点がどうしても
引っかかるので-0.5点ですね。
小狼は最初、桜無しでカード捕まえようと考えていたみたいだけど
弱らせることが出来ても桜しか封印出来ないので
桜がいい子ではなく封印してくれない意地悪な性格だったら
どうするつもりだったんでしょうかね。その点は最後まで気になりました。
作画については今となっては普通に良い程度ですが
当時としては演出、女の子の可愛さ、バトルでの動きの多さなど
クオリティーはかなり高かったと思います。
魔法のエフェクトも素晴らしいものでかなり綺麗でした。
声優さんに関しては全員役は見事にハマっていた感じがありました。
特に桜役の丹下さんは演技力は普通なのですが声は合っていたと思います。
音楽に関しては昔のアニメなので雰囲気を盛り上げるための良曲が多かったですね。
自分は最終回に流れた桜がカードを使う時の曲はかなり好きですね。
さくらカード編ではカード使う時にいつも流れていたので好評だったのかなと
考えてしまいますね。
気になる所もありますが大人向けストーリーで感動も出来るし面白かったですね。
まあその気になる所が問題ですが