「電脳コイル(TVアニメ動画)」

総合得点
83.9
感想・評価
1968
棚に入れた
11175
ランキング
308
★★★★☆ 3.9 (1968)
物語
4.2
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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天啓 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ノスタルジック電脳ホラー(SFミステリーサスペンス)

死ぬまでに見たい名作アニメ10選NEVERまとめより選択

●概略
近未来なのか過去なのか?
微妙な世界観設定
昭和を思い出す舞台設定、神社、縁日、空き地での遊びと懐かしい舞台設定
電脳メガネと呼ばれるウェアラブル端末が子供の遊び道具となっている世界
実在する空間と電脳で疑似的に作り出さされた空間
そこで繰り広げられる SFミステリーサスペンスといった雰囲気の作品

主人公は優子(ヤサコ)と勇子(イサコ)の二人の女子小学生

前半は優子の日常と友達との電脳メガネを使った遊びを中心に描かれている
徐々にその遊びの中から過去の事件や、これから起こる事件の伏線が張られる展開
後半は過去の事件の謎解きが中心に展開されてゆく
電脳ペット(疑似ペット)や勝手に生まれる生まれる電脳生物(イリーガル)
そのイリーガルがどこから生まれるのかの謎を追いかけるうち、過去の事件の真実に
少しずつ近いづいていくお話

●感想
まず、よく分からんのが、現実の世界(新しい空間)
これも電脳が作り出した疑似空間の様に描かれており
なんか良く分からんかった、本物の実態はどこにあるのか?
それに対し、真実の隠された古い空間と呼ばれるもの
こちらは良く分かったんだが
古い空間に取り込まれると、体も現在の実態を維持できず
黒い NO DATE と表示されてしまう
これは電脳メガネ越しに見るとそう見えるだけで、メガネ外せば意識を失った実態が見えるのか?
そのあたりはあまり表現されてなかったね
それと内容が大人向けなのに、キャラデザその他が小学生を意識しすぎていて、違和感いっぱいだった
個人的には、前半見るのがきつかった、いくら電脳とは言え、小学生の日常を見るため見てるわけでは
無いのでね。 正直つまらないと思っていた。
後半になると一変、かなりミステリー要素が強くなり、段々引き込まれていった
次が気になる展開となっていった。
この作品も後半面白くなるタイプだった。

●作画キャラデザ
キャラデザもノスタルジックな雰囲気、かなり古めかしいジブリみたいな感じ
でも凄いと思ったのは、ヤサコとイサコのキャラデザ
ヤサコもイサコも基本になる顔のデザインはあまり変わらないのだが
ヤサコは円を描くような優しいデザイン、ふわっとした感じのブラウスとスカートを着させ
イサコには、デニムのジャケットとミニスカートを着させて角張ったイメージにしている
そうすることによって、優子、勇子の違いを描き出している。

●その他のキャラ
実態をもった空間修復ソフト(ウイルス駆除ソフト)サッチー
さすがに子供向けを意識した作品だけあって、デザインが丸っこく可愛らしい
重要な鍵を握る ヤサコのペットの電脳犬デンスケ
ちょっと不細工な雑種ブルドックのデザインでこれも可愛かったね
最後は可哀そうだったけど、いいキャラしてたよ

●視聴者ターゲットについて
NHK教育テレビの夕方番組で小学生が視聴者ターゲットだったらしいけど
これは小学生には受けなかっただろうと思う
大人でも難しいと思う内容で、ちょっと小学生には向かないだろう
前半のノスタルジックな雰囲気の中での電脳メガネでの遊びはなんとか小学生でも見れるだろうけど
後半は小学生じゃ理解できないと思う。

●音楽
OP、EDともかなりシュールなスローバラードで個人的にはかなり好み
でもこれも小学生向けじゃない。

●テーマ
現代の現実社会の子供たちに向けたメッセージ
[ゲームばっかやってちゃいけないよ! そればっかやってるとあっちの世界にいって戻ってこれなくなっちゃうよ!]
だから外で遊びなさいよ!(空き地でのシーンや神社のシーンを多用しているのもこのためだと思う)
ってことだろう。


★SFミステリーが好きな人には楽しめると思う。
萌え豚さんには向きません!

投稿 : 2014/09/08
閲覧 : 339
サンキュー:

17

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