kwm さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
『花澤先生大爆発』 行く末よりもその過程が見所でした
全20話。週間少年ジャンプで連載中のラブコメで、製作はシャフトです。
主人公であるヤクザの息子『らく』と、ヒロインであるギャングの娘『ちとげ』、互いの組織の事情によって恋人を演じる事になった二人の偽恋物語。
私は視聴する際に制作会社を確認する習慣がないのですが、一話始まってすぐに製作はシャフトだなとわかるものがこの作品にはありました。
劇中の誰のものでもない神の視点による距離感や角度、作りこまれた背景からそれを感じ取る事ができましたが、文字を使った演出や紙芝居など、その独特の演出は一話でこそわずかに感じられたものの、それ以降は皆無に近く、シャフトの演出が苦手の私でも途中で嫌悪感を感じる事もなく最後まで見続ける事ができました。
逆に化物語のような作風を好む熱狂的なシャフトファンにとっては物足りなさを感じる作品だと思います。
また、全体的に王道のラブコメなので物語の展開に奇抜さはありません。
しかし王道であるからこそ甘酸っぱい描写には力が入れられており、この部分は非常に見応えがありました。
中高生時代に色恋沙汰を経験した事がなくても、その当時気になる子がいた人であれば懐かしさを感じるであろうイベントが多用されているので、きゅんきゅんしてしまう描写の数々に男の私でも視聴中に抱き枕的な何かが欲しくなってしまうほどでした(乙女かお前は)
張り出された修学旅行の写真を買う際に気になる女の子の写真を探したり、その子が誰を基準にして写真を選んでいるのか気になったり、この作者は年頃の男女の心理をとても良く理解しています。
同じジャンプ作品のいちご100%やI'sのような甘酸っぱい雰囲気が好きな少年向けの作品ですが、まだそれでドキドキできる心を持っていて良かったな、と。
その一方で、前半の王道のラブコメから後半のハーレムへの舵取りは、きゅんきゅんした気持ちもトーンダウンせざるを得ない少し残念な点でした。
前半は主人公もヒロインも、お互いに自分達の気持ちを素直に伝える事ができず、そのもどかしい雰囲気こそがこの作品の見所でもあったのですが、主人公に想いを寄せる新たな人物の登場によってハーレム色が強くなります。
彼女は主人公に対して好き好き光線出しまくりの所謂ハーレムキャラです。
彼女は彼女でとても可愛らしいのですが、その性格が作品の醸し出す雰囲気を大幅に変えてしまったことは否定できません。
未だ続いている原作では更にヒロインが増えていくとの事なので、ラブコメからハーレムへの変化は覚悟の上で見る必要があると思います。
尚、主人公とヒロイン達はそれぞれ互いを結びつける可能性を秘めたキーアイテムを所持していますが、作中でのその扱いはハーレム化に伴ってかなりおざなりになっていきます。
最終話の終わり方は綺麗ではあるものの、原作が未完ということもあってキーアイテムについては一切解決しておらず、決して万人がスッキリするような終わり方にはなっていないので、それらを理解したうえでその過程を楽しんでもらいたい作品ですね。
そしてもう一つどうしても気になった点。
ヒロインの一人である地味っ子キャラ『こさき』の髪型が何故アシメヘアーなのか。
この清楚で奥ゆかしい和菓子屋の娘でもある彼女が、花澤さんが声優を努める彼女が、何故自己主張の激しいアシメヘアーなのか。
この左右非対称の髪型には違和感を感じざるを得ず、奇を衒うあまりおかしな方向へ進んでしまったとしか思えない。
私は哀しい。
ほかほかのあったかご飯にイチゴジャムを塗るような暴挙が平然と行われたこの蛮行が実に嘆かわしい。
あぁ、僕の傷ついた硝子のような繊細な心も二期があれば |ω・`)チラ
原作未完だけど二期製作決定宣言だけでもあれば |ω・`)チラ
以下激しいネタバレ有りの感想
{netabare}
第16話 小野寺 小咲
『…私は中学の時、一条君の事を好きだった女の子を一人知ってるけど…』
(ノ∀`)たはーwwwwwwwwwwwなにこのそれはあたしですみたいなのwwwwwwたまらんwwwwwwwwwwww
中高生とか子供の頃って、こういうこと何故か平気で言うよね。
あれ言わない?
大人になったらとても恥ずかしくて言えない様な事を平気で言うよね?
しかも気づいていても知らないふりして『誰だよそれ~』とかしらばっくれて『やだ教えな~い』とか探りあいするこの感じwwwwwwwwwwwwwwwwww
あー死にてえなぁおいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ちょっと男子ぃ~的なこの時代のノリたまらんwwwwwwwwwwww
仕事行きたくないござる。
{/netabare}