fluid さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
学生 x 陰陽術 x バトル
男性向けのモテモテバトルアニメですね。なかなか面白かったです。
陰陽術というよりは現代版の陰陽術、魔法や超能力アニメに近いです。
■ストーリー
有名な陰陽師の一族に生まれながらも才能が無いことでコンプレックスを抱き、友人との楽しい日常に逃避する主人公。
そんな日常をぶち壊すとんでもない事件が起こり陰陽師になることを決心するという流れです。
■世界観
伝説の陰陽師がなんらかの大儀式に失敗したせいで東京を中心に霊的災害(霊災)が頻発するようになった。
■作風
落ちこぼれの陰陽師に実は隠されたすごい力が?という空気を匂わせる感じの作風。
1話目から主人公のことが好きなヒロイン登場。
実はモテモテなのに鈍感で気づかない主人公。
男性は結構楽しめると思いますが、女性からするとちょっと共感できるポイントが少ないかもしれません。
■伏線
伏線が多くネタをチラ見せして予想させるようなスタイルなので次が見たくなる状態が長持ちして良かったです。
先を予測して、ああ、やっぱりか(笑)という楽しみ方ができるアニメですね。
ただその反面、ネタバレの驚きが薄まっちゃうのが残念なところです。
■心理描写
心理描写は少ないですが物語がどんどん展開していくので飽きることなく楽しめました。
主人公が落ちこぼれで苦しむような描写がもっとあっても良かったかな。力の足りなさをバネに努力する的な要素がもっと欲しかったです。
あと、国家陰陽師がなぜ存在するのか必要性があまり伝わってこなかったので、もっと霊的災害の深刻さを描くようなシーンがあっても良かったかなという感じもします。
{netabare}
24話まで見ましたが、伝説の陰陽師、土御門夜光の大儀式が一体なんだったのか結局分からないままでしたね。
夜行信者がなぜ彼を求めるのかも謎なわけで、、、こいつらは一体何が目的だったのか?(笑)
最近のアニメは悪役の目的が見えないのが多いですね。視聴者に予測させる楽しみを与えてるとかでしょうかね。
個人的には悪役の目的ははっきりさせたほうが物語が引き立って良いと思うのですが。
23話で京子が星読みをするシーン、空を見上げるといくつも並ぶ地球、そして京子の発言「今ある世界なんて一部に過ぎないんだわ」
量子力学とかパラレルワールドネタとも取れる発言ですよね。
あれ?生き返らせるってそういうこと?泰山府君祭って?陰陽術って?
結局、現代科学に結びつくような落ちになっちゃったのかな?とも取れる何とも言い難いシーンでした。
物語はまだ終わらない的な謎めいた終わり方は結構良かったです。
{/netabare}