Acacia さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
黒という人物
以下、すべてネタバレ。
1期では最後まで黒の正体が不明であった為、
時系列順で言うと(漆黒の花は敢えて除外)
今作で初めて「黒は人間である」
という認識を持って物語を追う事になります。
1期でも「人間」である
黒という視点を改めて視聴すると楽しむ事ができ
また、木内氏も曰く「逆に崩していた」
演技を堪能できるのですが
今作では、逃亡しながら拠り所と
自分の生きる意味、人を殺す理由を
「銀を護る」事に見出していたで
あろう黒に、その銀が世界を揺るがす存在へと変化する事で、
黒の葛藤や叫び。より人間としての面が描かれています。
銀も同じく1期からは想像できない
アンバーの「貴方もきっとそう思うはず」
という台詞から繋がる、
恋に揺れる乙女の様な、人間として描かれています。
中村豊氏のアクションも冴え、
黒と銀の切ない物語としても悲しくもあり心地良い。
ただ一つどうしても知りたい事。
野良犬の台詞
「私達はドールに成り損ねた人間。つまりは出来損ないだ。」
この台詞の解釈は、約10年経っても謎です。
2018年3月の阿佐ヶ谷でのイベント
「あれから10年…(略」も
有給とって意地でも参加しました。
もう続編は無いであろう、監督の気持ちの固さは
イベントの談笑の中でも見えましたが…笑
流星の双子から約10年。
愛して病まない一作です。