manabu3 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
弐瓶勉作品の中で「BLAME!」が一番好きな一個人からの視点
このレビューは好きな弐瓶作品が「BLAME!」である一個人の客観性が欠如した偏見レビューです。
この作品の詳細や感想は、既に他の方々の非常に精良なレビューが無数にあるのでそちらを是非。
即ち「弐瓶勉は好きだけど作風が変わったから最近見てない」という方が(いたら)幸いなレビュー。
結論を述べると、現在の弐瓶勉作品を「絵の簡略化」や「萌え?」などを理由に読んでいない方でも、
アニメ版「シドニアの騎士」はとても楽しめる作品に完成していて、とりわけ映像が素晴らしいです。
やはり弐瓶勉!と思わせるほどの、世界観、建築物、造形物、デザイン、スケール感、東亜重工!
作画は殆どCGを使っていますが、これが思ったよりも違和感がなく、「アニメ」っぽい動きをします。
顔の表情などもリアルに近いようなCGではなく、これもやはり「アニメ」っぽい作画になっています。
恐らく、「アニメ」という枠組みから逸脱しないような、CG・作画・作品を心がけたのかと思われます。
昔の弐瓶勉作品に見られた壮絶な書き込みや建築物・造形物もこの作品で補完することが出来ます。
ただ顔はCGの影響と弐瓶氏の作風の変化を反映している為、可もなく不可もなく、という所でしょうか。
少なくとも、「生気のない死んだ魚のような目(ファンの方すいません)」では無いので普通に見れます。
個人的には、「ドモチェフスキー」や「サナカン」などのようなクールな目つきを期待しているのですが、
それは最早無理な話で、作画における特筆すべき所は建築物であったりガウナの造型だったりします。
作画に関しては以上ですが、上記の細かい点を上回る世界観はやはり圧倒で一見の価値があります。
ストーリーと内容に関しては相変わらずと言った感じで、、見所はやはり映像と世界観かなと思います。
そんなわけで「作風が変わった弐瓶勉作品は見たくない」という方にもお勧めの作品だと思いますので、
このレビューではあらすじには一切触れていませんが、それは他の方のレビューで理解して頂くとして、
原作の作画で敬遠して暫く弐瓶勉作品から遠ざかっている方はこの作品で回帰する事をお勧めします。