らしたー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
律ちゃん以外の全員が可愛く思えたとか言い切っちゃう人とおいしいお酒が飲みたい
どっしりとしたキャラの密度、ノイズを切り捨てたキャラ配置、それ以前に偶像を演じるキャラをただ1人ヒロインに集約させた勇気とか、様々な面において「走りきった感」がすごい。
恋愛ラボもそうだけど、この作者はラブコメとか萌えとか、概念と戯れるメタ的な作風を得意としているように認識しているのだけれど、この作品も甘酸っぱいピュアな青春をあの手この手の絡め手でいじり倒しにきており、青春という言葉が持ついい加減な輪郭がそろそろぼやけてきそうな層にはわりとクリティカルヒットするんじゃないかと思ってみたり。
JK・JD・OLをすらっと一列に並べた時の化学反応っていうか、まあそれも大概極端な話ではあるのだけれど、「経験」と「将来」という二点と「現在の自分」とを結ぶ距離感・温度感のギャップとでもいいますか、変な話、唯一偶像的に描かれている律ちゃんですら3年後にはイカ娘の声の人がやってたJDみたくなってても俺は驚かないね的な乾いた笑いがこみあげてきそうな、うん、そういうアレ。
むしろこう、律ちゃん以外の全員が可愛く思えたとか言い切っちゃう人とおいしいお酒が飲みたい。