トトと申しますよ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
21世紀のガンダムはここから始まった・・・
アニメ視聴者なら必ず知るであろうガンダム作品。漫画、小説、ゲームなどで取り扱われ、ガンダム史に残る作品へと昇華。故に賛否両論多し。
世代でありながらリアルタイムで見てないのが残念です。
よくよく他の情報媒体で色んなガンダムファンが言いますが、「前半までは良かった」と聞きます。一話のガンダム機動のシーンはガンダム史上ベストの名シーンで、そこから入るエンディングは最高。コロニーから脱出したばかりの戦艦アークエンジェルと主人公キラ・ヤマトが乗るストライクが、奪われたガンダム四機+αと戦う展開は手に汗を握ります。
予め遺伝子を弄って生まれたコーディネイターと自然なままに生まれたナチュラルの戦闘は話を追う毎に熾烈を極めます。その中でコーディネイターとして生まれながらナチュラルに属するキラ・ヤマトの苦悩が前半では緻密に描かれていました。
他のガンダム作品もそうですが、ガンダムが他のロボット作品と一線を画するものとして病的なまでに人の死と戦争の悲惨さが視聴者に焼き付けていることにあります。どの作品も戦争の愚かさを映し出しているのは変わりないようです。
それ故に残念だったのが後半の展開、特に終盤の展開です。コーディネイターとナチュラルの指導者達がそれまでにカリスマ的な判断を下していたのに、突如としてキチりだします。そして冷静になればまともな策も出せる筈なのに味方の言葉も無視して極端な作戦を出します。
そしてキチった指導者が味方に殺されて自滅・・・・・・まるで脚本が主人公に都合が行くように書かれてます。まぁ脚本がキラ好きなのでどうしようもなかったのですが。
作中ではヒロインのラクス・クラインがの言葉が正しいように描かれてます。あと彼女の父が平和主義者の様に扱われてますが、間接的に数十億人も殺した畜生です。
ロボアニメで設定に穴があるのはよくあることなので楽しむ際にはあまり気にしないで見るのがいいかもしれませんね。
名シーンもいっぱいあるので概ね好評価です。