manabu3 さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
不条理で陋劣だけど純粋な笑い
この作品は様々な暴力的で差別的な描写を笑いとして表現している。笑いとして成立するか否かはその時代の常識、若しくは年齢や人に拠るが、差異に拠る笑いと差別は紙一重であるため判断が難しい。一方登場人物(ねこ)の言動は全てとは言えないもののある意味純粋さから生まれたようにも思える。本作が意図するものが何であるのかは分からないが、純粋な残酷さと理不尽さを笑いとして面白く描写している事には一定の意味があり、本作の評価や判断を困難にしている。笑いの対象は純粋な子供だと思われるが子供には絶対にお勧めしたくない。大人であれば捉え方や考え方も多様化するため、共感し教訓とするなり、反面教師として銘記するなり、様々な解釈が出来得るけど、やはりお勧めしたくない。結局の所、純粋な発想から生み出された作品ではあるが理不尽で下劣な笑いであると言わざるを得ない。