なすB さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
個人的には結構好き。ミステリ+友情純愛+やや歴史
舞台はヨーロッパの架空の小国です。
架空なので歴史物として見る意味はないです。
歴史物が好きな人はファンタジーとして見ることをお勧めします。
序盤は名探偵ヴィクトリカ様の名推理でガンガン事件を解いていきます。
序盤だけ見るとミステリモノのようにも見えるのですが
実際は事件や歴史の流れから動く人間の心情の変化がメインです。
序盤のミステリ要素も面白いのですが
後半のこれでもか、というフラグ回収も面白いです。
これまでの事件が実は全て一つの謎に集約されていたりと
国家単位での事件(戦争)への伏線という感じです。
終止ヴィクトリカと九条の関係は丁寧に描かれていて
純愛とも深い友情とも取れる関係は結構泣ける部分なんかもあります。
残念なのは最終2話ですかね。
まあラノベ原作なのでどういう終わりになるにしても
美しい終わりになることはあまり期待出来ませんでしたが
それにしてはがんばっていたように思います。
ただ最終話に無理矢理色々と詰め込み過ぎたり
世界の波に飲まれたからと言って
いきなりヴィクトリカの頭脳が全然活躍しなくなったり
ママンの戦闘スペックの高さの割に
ヴィクトリカがやたらと鈍臭かったり
イマイチ灰色狼の特性が理解できなかったというか、説明不足感が否めなかったです。
そこにツッコミ入れると話が面白くなくなるので
ヴィクトリカが単に頭よかった、ということにしておきましょう(笑)
ツッコミ所は多々ありますが
話やミステリにありがちな謎動機とかはあまり目立たないし
心情描写も丁寧なので
ヴィクトリカと九条の友情純愛モノとして楽しむのが吉です。