K.K.. さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見崎鳴と藤岡未咲の物語
このOVAは、病室で死亡していた見崎鳴の双子の藤岡未咲と見崎鳴とのやり取りである。
本編の方は、主人公である榊原視点で描かれているが、この物語は見崎鳴の視点で描かれている。
双子の藤岡未咲と服を買ったり、遊園地に行ったり、ナンパしてきた中学生に「ドッペルゲンガー」という技を使い、ビビらせたりと、多種多様に及ぶ。
藤岡未咲といる見崎鳴は、本編とは違い、ハツラツとしている一面も見受けられた。
ある日、藤岡未咲の「死」が見えるようになった、見崎鳴はあらゆる場面で藤岡未咲の事を守るようになる。
当の本人はその事実を知らない。
遊園地の観覧車に乗っていた所、鳥がぶつかり、藤岡未咲が転落。私自身も藤岡未咲の死を予想したが、実際は違った。足が付く程低かったのである。
九死に一生を得たという訳だ。
だが、見崎鳴の左目は真実を語っていた。
遊園地の帰り道、藤岡未咲は見崎鳴と別れた後にすぐ、路上で意識を失い倒れる。
病院に運ばれ、病名が白血病という事を宣告される。骨髄移植で見崎鳴の骨を借りる事を医師に勧められたのである。
誕生日がお互いに近い為、見崎鳴は元気な姿の藤岡未咲を。
藤岡未咲はお気に入りの人形を要求する。
しかし、悲劇はその夜に起こる。
藤岡未咲、死去。死因は分からないが、病気と因果関係があるか、災厄の影響だろう。
見崎鳴はその事実を知ると、霊安室に眠っている藤岡未咲の棺桶の中に、誕生日プレゼントの人形をそっと、置いた。
Anotherは、泣けるアニメでは無いと思っていたのだが、涙腺が緩んでしまう場面が見受けられた。
グロアニメだからと言って、感動しないという訳ではないのだ。
グロの中に、感動がある。
「藤岡未咲のご冥福をお祈りします。」
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。