じぇりー さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
こだわりと独創性に溢れ、かつ製作費も掛かってそうな大作に見えて
あちこちにほころびが目立つ作品。
東洋・西洋の偉人、有名人をモチーフにしたキャラクターが多数登場し、歴史上有名な伝承や名言も飛び出してくるが、それらの使い方が実に安直だ。それを描きたいために、「あの人」に「あの台詞」を言わせたいために、無理やりストーリーをねじくり回しているようにすら思える。
特にダ・ヴィンチのタロットカードが意味不明である。エピソード毎に登場人物の誰かがダ・ヴィンチに促されてこのカードを引く。そのエピソードにリンクするキーワードになるカードが出てくるが、タロット占いにおける本来のカードの解釈とは関係なく、単純に絵柄とエピソードを繋いでいるだけだな、という回も存在する。なら、正位置と逆位置に拘る必要もないだろうに・・・
作中、事あるごとに唐突に歌い出すイチヒメにも違和感。
さらに、これがこの作品の世界観なのだと言ってしまえば元も子もないが、どうしても矛盾を感じてしまうのは、この作品のメイン要素でもあるロボットの存在である。
時代が厳密に戦国ではなく架空の世界であったとしても、ロボットを操るだけのテクノロジーが発展しているならば、なぜ農民たちは年貢に苦しみ明日食べるものにも困るような、そのもの戦国時代のような暮らしをしているのか。
ストーリーは終盤に進むにつれ、矛盾・意味不明度が増していく。
全話観終わるのに、かなり時間がかかってしまった。
まさしく「うつけアニメ」である。