Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「棘(おどろ)のみち」と読むのだそうです・・・棘(とげ)だとばかり思っていました(//∇//)
8月20日に蟲師続章の特別篇としてBS11で放送されたので視聴しました。
登場人物に繋がりがあるので、1期や続章を未視聴の方は是非そちらからの視聴をお薦めします。
続章のレビューでも記載しましたが、SEや作画・・・そしてこだわりの質については、相変わらず高いレベルを維持していると思います。
特に今回凄いと思ったのは、物語上「闇を蠢く何か」的な存在が登場するのですが・・・
闇の中で黒い物体が奇妙に這いずり回る様であるとか、それと夜から明け方に移り変わる少しずつ空が白んでいく様など、作画に対する徹底したこだわりは凄いと思いました。
これまでの蟲師の物語構成と登場人物は、基本的に1話完結型でした。
そのため、ギンコの生業と「そもそも蟲とは・・・?」が理解できれば途中からの視聴でも差し障りは無いと思っていました。
それに、「そもそも蟲とは・・・?」については各話の冒頭で土井さんがしっかり説明してくれますし・・・^^;
ところが、本作については前作との強い繋がりがあるんですよね^^
繋がっている前作は個人的に好きなお話だったので、展開的にはビックリでしたけれど・・・
物語の方は・・・きっと色んな印象を持たれる事と思いますが、私が第一に感じたのは人間の「生きるための業」の大きさと貪欲さ・・・でした。
不測の事態を回避したい・・・どんな生物だって考える事だと思います。
そのために身を隠すなどの手段を講じるわけですが・・・
でもそれって、超えちゃいけない一線ってきっとあると思うんです・・・
この物語でも不測の事態に対応するため、しっかりとした下準備が進められていました。
また、登場人物の台詞が耳に残っています。
「このために・・・何もかも捨ててきたんだ・・・」
「我々は独りじゃない・・・独りじゃないんだよ・・・」
その内容については、是非本編をご覧下さい。
きっと色々と感じる事ができると思います。
独りじゃない・・・この台詞の意味通りの今後を願ってやみません・・・
こうして物語は終幕するのですが、エンディングテーマへの入り方・・・やっぱり秀逸です^^
跳ねる音、流れる音、染み入る音・・・曲調はシンプルなのですが、思わず聞き入ってしまいます。
全1話で1時間弱の作品ですが、蟲師好きの方には外せない逸品だと思いました^^